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膀胱尿管逆流

著者: 兼松明弘 兵庫医科大学病院 泌尿器科

監修: 松田公志 関西医科大学 泌尿器科学教室

著者校正/監修レビュー済:2020/09/10

概要・推奨  

  1. 原発性VURの自然治癒予測因子として最も重視するものは、①国際分類グレード(VUR grade)であり、その他の主要なものとして②VUR診断年齢、③両側性か片側性か、④VUR出現時膀胱容量がある。
  1. 原発性VURの腎機能予後は、腎実質形成不全の有無で先天的に規定され、尿路感染による腎瘢痕形成の有無で後天的に影響される。
  1. 尿路感染症の制御の目的は腎機能のさらなる悪化の防止とともに、感染イベントそのものの患児や保護者の負担を軽減することにある。DMSA腎シンチグラフィでの実質異常所見は尿路感染発症リスクの予測因子である。
  1. VURに対する少量抗菌薬の持続的予防投与(CAP)は有効である(推奨度2 S/SC J G)。
  1. 1歳以後に感染を反復したり高度逆流が残存した場合手術治療を選択肢とし、尿管膀胱新吻合は注入療法よりも根治性が高いが負担は大きいことを考慮して選択する。(推奨度2 C J G)。
  1. 排尿自立後(幼児期以後)のVURにみられる尿路感染症の重要な増悪因子として排尿排便習慣異常(Bladder and Bowel Dysfunction BBD)があり、BBDの検索と対策を取る(推奨度2M J G)。BBDのスクリーニングにはDVSS(Dysfunctional Voiding Symptom Score)の和訳版を使用することができる(推奨度2 R)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 前版は泌尿器科医対象AUAのGLと一般小児科医対象のAAPのGLを参考にしていた。その後本邦から診療手引きがだされた。これらの間には様々な相違点があり、それを明確に示すことでVURの診療を専門としない泌尿器科医・小児科医師が理解しやすいように配慮した。

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