今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 和田耕一郎 島根大学医学部 泌尿器科学講座

監修: 中川昌之 公益財団法人 慈愛会 今村総合病院 泌尿器科顧問

著者校正/監修レビュー済:2025/02/26
参考ガイドライン:
  1. 日本小児泌尿器科学会:小児先天性水腎症(腎盂尿管移行部通過障害)診療手引き 2021アップデート
  1. 日本泌尿器科学会/日本尿路結石症学会/日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会:尿路結石症診療ガイドライン 第3版(2023年)
  1. 日本泌尿器科学会:腎盂・尿管癌診療ガイドライン 2023年版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『小児先天性水腎症(腎盂尿管移行部通過障害)診療手引き 2021アップデート』、『尿路結石症診療ガイドライン 第3版』、『腎盂・尿管癌診療ガイドライン 2023年版』を参照し、以下について加筆・修正した。
  1. 疾患情報
  1. 評価・鑑別のポイント
  1. 水腎症の原因病態に対する治療
  1. 先天性水腎症に関連するロボット支援手術
  1. 腎・尿管結石、腎盂尿管腫瘍に対するロボット支援手術を含めた術式の推奨
  1. 全面的に記述および用語の調整を行った

概要・推奨   

  1. 急性と慢性の水腎症では症状が異なり、結石などに伴う急性の場合には腰背部・側腹部痛を伴うことが多いが、腫瘍や下部尿路閉塞に伴って緩徐に生じる水腎症は無症状なことが多い。
  1. 水腎症のうち、腎機能低下、高カリウム血症、感染(閉塞性腎盂腎炎)を伴う場合は致命的となり得るので、診断と治療には特に急を要する。
  1. 片側の腰背部痛や側腹部痛では水腎症を念頭に置き、まず超音波検査を行い、尿路閉塞の位置と原因を同定するには単純CTを撮影する。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 水腎症は、泌尿器科医から救急外来を含めた内科・外科系医師が遭遇する可能性がある一般的な病態である。
  1. 腎で産生された尿が、機能的あるいは解剖学的な尿路通過障害により停滞し、腎盂・腎杯が拡張した状態を指す。
 
水腎症の腹部超音波所見

A:右腎のcentral echo complexの解離が明らかで水腎症と診断される。
B:同一症例の超音波ドプラ法による画像で、拡張した腎杯周囲の実質には血流が保たれ、腎盂腎杯にフローは認めない。

出典

椎名浩昭先生ご提供
 
  1. 腎盂内圧の上昇は尿細管機能、糸球体濾過能、腎血流量に影響するが、急性水腎症では腎実質の解剖学的障害には至らず、水腎症の原因を解除することによって速やかに水腎症は消失する。
  1. 慢性水腎症では、腎乳頭の圧迫、腎杯周囲の腎実質の菲薄化、腎杯間の隔壁の癒着が進行性に生じ、腎皮質の萎縮と腎機能低下を認める。慢性水腎症の場合には、閉塞を解除しても拡張した腎盂腎杯は残存するので注意が必要である。
  1. 急性で短期間の水腎症では腎機能障害は可逆的であるが、慢性水腎症では不可逆的な尿細管萎縮とネフロン損失に至る。
  1. 水腎症の病因と症状は、先天性(新生児および子ども)と後天性(成人)では大きく異なる。
  1. 新生児の腎盂拡張は一過性のことが多いが、尿路閉塞や膀胱尿管逆流がその原因であることがある。
  1. 成人の後天性水腎症では、60歳未満では結石が水腎症の原因として最多である。
  1. 女性では、妊娠や婦人科腫瘍に関連して20~60歳までに多い。男性では、60歳以降の罹患率の上昇は前立腺や膀胱の下部尿路閉塞疾患との関連が示唆される。
問診・診察のポイント  
  1. 片側の背部痛や側腹部痛では水腎症を念頭に置き、疼痛の原因と尿路閉塞の関連性を検討する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
和田耕一郎 : 講演料(ヤンセンファーマ(株))[2024年]
監修:中川昌之 : 特に申告事項無し[2025年]

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