尿道狭窄 :トップ
監修: 中川昌之 鹿児島大学
丹司望 三浦徳宣 愛媛大学 泌尿器科

概要

疾患のポイント:
  1. 尿道狭窄症とは、けがや炎症、尿道カテーテルや経尿道的手術などによって、尿道粘膜が傷つき、修復される過程で尿道粘膜や尿道周囲の尿道海綿体に瘢痕化が起こり、尿道内腔が狭くなる疾患である。
  1. 最も多い症状は、排尿困難感である。
  1. 原因として、淋菌性尿道炎や騎乗型損傷、骨盤外傷、経尿道的手術の既往や尿道カテーテルの使用歴が挙がる
 
診断: >詳細情報 
  1. 尿道造影により、狭窄部位、狭窄程度、狭窄範囲を確認する。膀胱鏡を用いて狭窄部を観察する。
  1. 超音波検査により、水腎症や残尿の有無を確認し、骨盤部MRIにより、尿道癌や尿道憩室の有無を確認する。
  1. 尿道造影(正常):<図表>
  1. 尿道造影(球部尿道狭窄):<図表>
  1. 後部尿道損傷:<図表>
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療法は、狭窄長、部位、再発回数により異なる。
  1. 狭窄が1カ所のみで狭窄長1cm未満の症例では、まず、尿道拡張(bougie)や内尿道切開術といった低侵襲治療が選択される。
  1. 一方、1.5cm以上の狭窄がある場合は、内尿道切開術の再発率が70%以上であり、尿道形成術が勧められる。また、1.5cm未満でも再発を繰り返す症例では、尿道形成術が勧められる。
  1. 尿道狭窄症治療のアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 後部尿道損傷に対する治療のアルゴリズム(EAUガイドライン):…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

尿道狭窄の診断方法例
  1. 尿道狭窄の診断で、最も有用な検査は尿道造影である。そのほか、狭窄部位の確認に軟性膀胱鏡や、MRIを追加することがある。骨盤骨折が疑われる場合は、骨盤部造影CTを行う。
  1. 尿道断裂があり、尿道造影で膀胱側の情報が得られない場合は、膀胱ろうから膀胱造影を追加する場合がある。
○ 尿道狭窄が疑われる場合は1)または4)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

尿道狭窄症治療のアルゴリズム
後部尿道損傷に対する治療のアルゴリズム(EAUガイドライン)
前部尿道損傷に対する治療のアルゴリズム(EAUガイドライン)
尿道形成術(球部尿道)
後部尿道損傷
ventral approach
dorsal approach
lateral approach
尿道造影1
尿道造影2
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02


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