陰のう水瘤(陰のう水腫) :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
松岡弘文 福岡大学 医学科泌尿器科学

概要

疾患のポイント:
  1. 陰嚢水瘤とは、精巣固有鞘膜腔に漿液が貯留する状態である。
  1. 腹膜鞘状突起が開存しているものを交通性陰嚢水瘤、閉鎖しているものを非交通性陰嚢水瘤という。
  1. 思春期(10歳頃)以前では交通性陰嚢水瘤が大部分で、思春期以降では非交通性陰嚢水瘤がほとんどである。
  1. 鞘状突起を通って液体のみが精巣鞘膜腔の中へ移動すると交通性陰嚢水瘤となり、鞘状突起が広く開存していれば鼠径ヘルニアとなる。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 触診にて緊満だが硬くはなく(弾性軟)、波動のある腫瘤を認め、透光性(腫瘤にペンライトを押し当てると提灯のように光が透過する)が確認されれば陰嚢水瘤の可能性が高い。
  1. 陰嚢~鼠径部の超音波検査で、鞘膜腔への均一な液体成分の貯留が確認できれば、診断は確実である。 <図表>
  1. 鞘状突起と陰嚢水瘤の関係:<図表>
  1. 右陰嚢水瘤(小児):<図表>
  1. 左陰嚢水瘤の超音波画像:<図表>
 
重症度・予後: >…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診およびフォローアップ時の評価例
  1. 透光性(腫瘤にペンライトを押し当てると提灯のように光が透過する)が確認されれば陰嚢水瘤の可能性が高く、陰嚢~鼠径部の超音波検査で、鞘膜腔への均一な液体成分の貯留が確認できれば、診断は確実である。
○ 陰嚢水瘤が疑われる場合は下記の検査を行う。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

陰嚢水瘤の診断・治療方針
鞘状突起と陰嚢水瘤の関係
右陰嚢水瘤(小児)
左陰嚢水瘤の超音波画像
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05