足白癬 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
常深祐一郎 東京女子医科大学 皮膚科

概要

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. 足白癬とは、白癬菌が趾間や足底に感染することにより、趾間や足底に鱗屑、水疱、浸軟、角化などの症状が生じることである。「水虫」として有名である。
  1. 疫学調査によると、日本では人口の約20%が足白癬に罹患。非常に頻度の高い疾患である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 鱗屑、水疱蓋、過角化の角層などを採取し、鏡検を行い、診断を確定する。
  1. 視診のみで断定してはならない。

重症度・予後: >詳細情報 
  1. 病型分類として、趾間型(趾間の鱗屑や浸軟)、小水疱鱗屑型(足底や足縁、土踏まずの鱗屑や小水疱)、角化型(足底の過角化)に分類することが多い。
  1. 角化型は難治である。
  1. 爪白癬合併例では、爪白癬を治癒させないと足白癬が再発する。

治療: >詳細情報 
  1. 足白癬治療の基本は抗真菌薬の外用である。
  1. 抗真菌薬の外用で難治な角化型や、爪白癬合併症例、刺激性皮膚炎を起こしやすい症例では、抗真菌薬の内服を考慮する。

緊急対応:
  1. 足白癬(特に足趾型)からびらんや潰瘍となり蜂窩織炎など細菌感染症を起こした症例に対しては、速やかに抗菌薬の投与を行い、専門医に紹介する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 鏡検が不可能なら抗真菌薬を投与せず、皮膚科専門医へ紹介する(検査前に抗真菌薬を投与すると鏡検での菌の検出率が極端に低下するため、診断が困難になる)。
 
臨床のポイント:
  1. 鏡検陽性でない限り、再診可能であれば、抗真菌薬を処方しない(あとで苦労する)。
  1. 抗真菌薬は両足で1カ月に30g(チューブ3本)塗る必要がある。
  1. 1カ月外用しても改善しない場合は、誤診である可能性を考え皮膚科専門医に紹介する。
 
※「臨床のポイント」は監修者による執筆です。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. 診断は鏡検で。臨床像のみで断定しない。
  1. 経口抗真菌薬治療が必要な症例では採血を行う。
○ 診断のために1)鏡検を行う。経口抗真菌薬治療前には2)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

足白癬の重症度基準
角化型足白癬
足白癬(小水疱鱗屑型:水疱が目立つ)
足白癬(小水疱鱗屑型)
足白癬 鏡検像×400
足白癬 鏡検像×100
爪白癬
爪白癬
爪白癬
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22


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