動物咬創、ヒト咬創 :トップ    
監修: 山本舜悟 京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
久保健児 日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部

概要

疾患のポイント:
  1. 動物咬創、ヒト咬創とは、①動物・ヒトに咬まれたときに生じる外傷、および、②咬んだ動物・ヒトの口腔内の細菌によって生じる感染症――の総症である。
 
創部の処置:
  1. 洗浄や異物の除去を行う。創部は、生理食塩水を使ってシリンジで圧をかけて十分に洗浄する。 エビデンス  エビデンス   >詳細情報 
  1. 咬傷は、例外を除いて一次縫合は避け、待機的一次縫合にする。 関節・骨など深部に及んでいないか、関節可動域制限がないかチェックする。 エビデンス  エビデンス  エビデンス 
  1. 細菌感染を予防するため、予防的に抗菌薬を投与する。感染のリスクは、動物により異なるが、ヒトでは10~15%、ネコでは20~80%程度である。
  1. 破傷風を予防するため、リスクに応じてワクチン接種などの対応を行う。
  1. 咬傷の外来フォローは、潜伏期間を考慮して、咬傷から24時間以内を目安に行うことが推奨される。
  1. イヌ・ネコ咬傷の原因微生物:<図表>
  1. 咬傷の特徴的な原因微生物と、抗菌薬スペクトラム:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ヒト・イヌ・ネコ咬傷での予防抗菌薬
  1. 丹毒・蜂窩織炎に使用されることが多いペニシリン、アモキシシリン、第1世代セファロスポリン、クリンダマイシンは、咬傷では、単独では選択しないほうがよい。
○ 1) が第1選択である。βラクタム薬にアレルギーがある場合(非妊娠、成人)は、2) または3) を選択する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

狂犬病の世界の発生状況(2011年4月現在)
指定地域(農林水産大臣が指定する狂犬病の清浄国・地域)
世界の狂犬病媒介動物
狂犬病曝露後予防の方針 WHO(2012版)
狂犬病ウイルス感染の疑いのある患者が発生したときの対応(厚労省2001)
指定地域(農林水産大臣が指定する狂犬病の清浄国・地域)
手指の咬傷(clenched-fist injury)から進展した化膿性関節炎(PIP関節)
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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