多発性単ニューロパチー :トップ    
監修: 庄司進一 筑波大学
織田彰子 筑波大学 神経内科

概要

疾患のポイント:
  1. 多発性単ニューロパチーとは、2つ以上の単一神経が同時あるいは連続して障害される状態である。障害の分布は、左右非対称であることが多く、障害された神経の分布に一致して運動障害や感覚障害が生じる。末梢神経障害の1型であり、血管炎症候群・膠原病・感染症・糖尿病・悪性腫瘍などによって生じる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 原因疾患によっては、重要臓器(脳、心、肺、腎など)に障害がある場合や全身状態が不良な場合があり、緊急の対応を要することがある。
 
治療: >詳細情報 
  1. 原因疾患の治療が重要である。
  1. しびれや痛みに対する対症療法として、抗うつ薬、抗てんかん薬、ビタミンB1、B12製剤などを考慮する。ただし、しびれの対症療法はエビデンスが少なく、また保険外使用となることにも留意する。 エビデンス   エビデンス 
  1. 臨床試験の結果から、B1製剤は痛みを中心とした症状に、B12製剤はしびれや異常感覚に対しての効果が期待できる。 エビデンス 
  1. ビタミンB製剤投与で効果が不十分なしびれや痛みに対する対症療法として、抗うつ薬や抗てんかん薬の追加を考慮する。
  1. 鈍い・持続性のしびれには抗うつ薬から、鋭い・局所がはっきりしたしびれには抗てんかん薬から開始する。効果が不十分な場合には、他方に変更するか併用する。抗うつ薬は3環系を第1選択とし、抗てんかん薬はカルバマゼピンを第1選択として考慮する。 エビデンス 
 
診断へのアプローチ:(診察: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

原因疾患の評価例
  1. 原因疾患を鑑別するため、他臓器を含め全身検索する。
  1. また、神経障害を評価するため、神経伝導速度検査を行う。
○ ニューロパチーが疑われた場合、ほかのルーチン検査に追加し、下記の検査を追加する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

多発性単ニューロパチーの原因疾患の鑑別と治療
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19