慢性下痢 :トップ    
監修: 山中克郎 諏訪中央病院
都築誠一郎 藤田保健衛生大学病院救急総合内科

概要

症状のポイント: >詳細情報 
  1. 慢性下痢症は、回数にかかわらず4週間以上続く軟便と定義され、米国での有病率は約3~5%である。 エビデンス 
  1. 原因疾患は血管性、医原性、感染性、毒素性、アレルギー性、内分泌性、炎症性、腫瘍性、その他多岐にわたるが、非感染性のものが多く、頻度が高いものとして過敏性腸症候群や乳糖不耐症などが挙げられる。 エビデンス 
  1. 分泌性下痢・浸透圧性下痢・炎症性下痢・脂肪便に分けて考えると考えやすい。 エビデンス 

緊急時の対応: >詳細情報 
  1. 経口摂取が困難な場合や脱水が強い場合は、原因検索をしつつ補液などの対症療法を行う。
  1. 悪性腫瘍や炎症性腸疾患、慢性感染症、内分泌疾患などが存在することがあり、それらの診断・治療を行う。

症状治療診断的治療: >詳細情報 
  1. 乳糖不耐症の鑑別目的で乳糖の含まれない食事へ変更する。
  1. 薬剤性が疑われる場合、可能ならば内服薬の中止をする。
  1. 非感染性であれば止痢薬を使用してもよい。
  1. 経口摂取が困難な場合、補液を行う。

入院の決定: >詳細情報 
  1. 経口摂取困難な場合や脱水が強い場合、入院を考慮する。

専門医相談のタイミング …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

症状治療例
  1. 乳糖不耐症の鑑別目的で乳糖の含まれない食事を開始、可能ならば内服薬の中止をする。
  1. 非感染性であればロペラミドを投与する。
○ 非感染性で中等症以上の下痢の場合は1)または3)を考慮する。胆汁性下痢では2)を、乳糖不耐症を疑う時は、食事指導と共に4)を考慮する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

慢性下痢症の鑑別方法
便の性状による鑑別
著者校正/監修レビュー済
2017/04/27


詳細ナビ