尿失禁 :トップ    
監修: 堀江重郎 順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学
斎藤恵介 帝京大学 泌尿器科

概要

ポイント:
  1. 尿失禁とは、自分の意図とは関係なく尿が漏れる状態で、排尿障害の一種である。
 
分類:
  1. 尿失禁は、病態に基づく分類により、下記に分類される。
  1. 腹圧性尿失禁: >詳細情報 
  1. 切迫性尿失禁: >詳細情報 
  1. 溢流性尿失禁(尿排出障害): >詳細情報 
  1. 機能性尿失禁: >詳細情報 
  1. 反射性尿失禁: >詳細情報 
  1. 尿失禁以外は健康な女性における尿失禁罹患率は、10~46%と報告されており腹圧性尿失禁のほうが切迫性尿失禁より多いが、年齢が高くなるにつれて切迫性尿失禁の頻度が高くなる。わが国では、混合型尿失禁は20%程度にみられる。
 
特徴的症状:
  1. 尿失禁の起こる状況や頻度・程度、また尿失禁に関与する可能性のある既往歴について十分な問診を行う必要がある。十分な問診により、70%程度の患者では尿失禁タイプの診断が得られる。
 
診察:
  1. 一般理学検査、神経学的検査以外に、尿失禁の評価に特異的な診察ポイントがある。特に下記の検査は重要である。
  1. 外陰部の診察: 解説 
  1. ストレステスト: 解説 
  1. 女性で膀胱内に尿が充満した状態で、怒責や咳をさせ、尿道から腹圧に一致した尿漏出があるかどうかをみる検査である。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

腹圧性尿失禁の加療例
  1. 下部尿路リハビリテーションの代表的なものは骨盤底筋訓練法であり、腹圧性尿失禁においては軽症例では30~40%程度の消失率が報告されており、まず試みられるべき治療法である。
  1. 腹圧性尿失禁に対しての薬物療法の効果には限界があり軽症者への長期投与にも問題があり、薬物治療は下部尿路リハビリテーションにおいて補助的に用いることが現実的である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者校正/監修レビュー済
2016/12/28