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せん妄

著者: 中村純 産業医科大学 名誉教授

監修: 上島国利 昭和大学

著者校正済:2021/01/13
現在監修レビュー中

参考ガイドライン:
  1. Clinical practice guidelines for the management of pain, agitation, and delirium in adult patients in the intensive care unit. Delirium:prevention, diagnosis and management. Clinical guideline [CG103](2010)
  1. Delirium:Evidence Update April 2012:A summary of selected new evidence relevant to NICE clinical guideline 103 ‘Delirium: diagnosis, prevention and management’(2010)
  1. 日本総合病院精神医学会せん妄指針改訂班編:せん妄の臨床指針〔せん妄の治療指針 第2版〕(2015)
  1. 日本集中治療学会J-PADガイドライン作成委員会:日本版・集中治療室における成人重症患者に対する痛み・不穏・せん妄管理のための臨床ガイドライン(2014)

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概要・推奨  

  1. せん妄の治療は、薬物療法の前に不安の軽減などの心理的な介入のほか環境調整(積極的な離床、運動療法)などを発症予防のために行うことが重要である
  1. ハロペリドールとクロルプロマジンとではせん妄に対する効果に差はない(推奨度2)
  1. リスペリドンは、せん妄に対して平均1.7mgで数日以内にせん妄に効果を示す(推奨度2)
  1. クエチアピンは高齢者に発症したせん妄にも有効であるが、傾眠には注意が必要である(推奨度2)
  1. クエチアピンは、せん妄に対して有効であり、ハロペリドールと同等の効果を示す(推奨度2)
  1. 老年期認知症に重畳して発症したせん妄にペロスピロンは効果を示す(推奨度2)
  1. アリピプラゾール、オランザピンもせん妄に効果を示す(推奨度2)。
  1. 神経画像研究では、大脳皮質萎縮や脳室が拡大している人にせん妄が発症しやすいという報告がある
  1. ラメルテオンやオランザピン、せん妄発症の予防になる可能性がある(推奨度2R
  1. オレキシン受容体拮抗薬スボレキサント投与は、せん妄発症の予防になる可能性がある推奨度2R。高齢認知症者には有効と思われる新規オレキシン受容体拮抗薬レンボレキサントも半減期、用量などを考慮すれば、せん妄予防に有効と思われる。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、せん妄の発症予防及び治療に関する新しいネットワークメタアナリシスの文献を追記した。 

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