希死念慮 :トップ    
監修: 上島国利 昭和大学
宮本浩司 張 賢徳 帝京大学溝口病院 精神神経科

概要

ポイント
  1. 希死念慮とは、自らの死を願う気持ちであり、その程度の強弱は幅広い。「ずっと眠りたい」、「消えたい」など消極的に死を意識する心理状態も含まれる。逆に、程度が強く、自殺を明確に意識する場合は自殺念慮と呼ばれる。
  1. 希死念慮が自殺に直結するわけではないが、自殺予防のためには、希死念慮を自殺行動に至るプロセスの「初期症状」と考え、対処すべき対象とする。
 
問診・診察のポイント
  1. 精神疾患が明らかな場合: >詳細情報 
  1. 希死念慮がある場合、自殺まで考えているか、具体的な自殺の計画を立てているか、遺書は書いたかなどと問診を進め、自殺の危険性の評価を行う。
  1. 焦燥や思考の混乱の確認
  1. 希死念慮の尋ね方:「死にたいとか、消えたいとか、ずっと眠り続けたい、などと思うことはありますか?」と直接的に尋ねる。
  1. 自殺しない約束を試みる。
  1. キーパーソンに協力を求める。
  1. 精神科受診につなげる。
  1. 精神疾患が明らかでない場合: >詳細情報 
  1. 患者から希死念慮を打ち明けられたら、慌てることなく、まず患者の苦境や心痛に傾聴する。
  1. 希死念慮があり、精神疾患が疑われる場合には、精神科受診につなげる。
  1. 地域の精神保健センターの相談窓口を活用する。
  1. 自殺しない約束を試みる。
 
重症度: >詳細情報 
  1. 自殺の計画の具体性を確認する。計画が具体的であるほど、危険性は高い。
  1. 自殺の準備、計画、予定について具体的に質問する。
  1. 遺書や身辺整理などを確認する。
  1. 逆に、家族、友人、知人、同僚、ペット、仕事、趣味、ソーシャルサポートなど、生につなぎとめる防御因子についても尋ねる。
  1. 衝動的に見える自殺もある。その背後には焦燥や思考の混乱がある。「焦燥・思考+希死念慮」は重症度が高い。
 
対応方法

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希死念慮の初診時の問診
希死念慮の取り扱いに関するガイドライン
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19


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