ドライアイ :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
横井則彦 京都府立医大病院 眼科

概要

疾患のポイント:
  1. ドライアイは、「さまざまな要因により、涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」と定義される。 >詳細情報 
  1. ドライアイの正確な有病率は不明であるが、成人の男性で4.3%、女性で7.8%程度と推定されている。
  1. ドライアイの危険因子として、女性、加齢、関節リウマチ、コンタクトレンズ装用、オフィスワーカーなどがある。
 
診断: >詳細情報 
  1. ドライアイの診断は、①自覚症状(眼不快感または視機能異常)、かつ ②BUT*5秒以下(*フルオレセイン染色による)の2つからなされ、2つが揃うとドライアイと判定する。
  1. 2016年 ドライアイの診断基準: >詳細情報 
  1. 自覚症状(眼不快感または視機能異常):
  1. 眼乾燥感、異物感、充血、眼疲労感、見にくさなど
  1. 涙液異常:
  1. BUT*5秒以下(*フルオレセイン染色による) エビデンス 
  1. ドライアイは、疾患群であるためサブタイプまで踏み込んだ診断が必要になる。ドライアイを来す原因疾患や、リスクファクターについてはDry Eye WorkShop(DEWS)が示す概念図が参考になる。
  1. Dry Eye WorkShop(DEWS)が示すドライアイの病因別分類:アルゴリズム
  1. 感染性疾患、アレルギー性結膜疾患、コンタクトレンズによる角結膜上皮障害と鑑別する必要がある。
  1. 角膜上皮障害:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査オーダー
  1. 自覚症状涙液異常角結膜上皮障害――の3つから重症度を評価するが、フルオレセイン染色による生体染色検査とフルオレセイン時間の測定、フルオレセイン破壊パターンの観察が特に重要であり、サブタイプの診断につながることが多い。重症の場合には、必要に応じて特殊検査を行っていく。
  1. シェーグレン症候群が疑われる場合は、抗SS-A/Ro抗体、SS-B/La抗体検査も行う。
○ フルオレセイン生体染色検査を併用した細隙灯顕微鏡検査で涙液メニスカスの観察とBUTの測定を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

Dry Eye WorkShop(DEWS)が示すドライアイの病因別分類
角膜上皮障害
結膜上皮障害
涙液メニスカス
BUT測定
糸状角膜炎
ソフトコンタクトレンズをはずしてリサミングリーンで染色するとlid-wiper epitheliopathy、および3時、9時方向から下方に広がる球結膜染色を認める
著者校正/監修レビュー済
2017/12/25


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