今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 渥美一成 セントラルアイクリニック

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2022/05/11
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、コロナ禍での長時間の近距離矯正注視による眼精疲労が増加していることについて加筆した。 

概要・推奨   

  1. 完全型のVDT症候群(Visual Display Terminal、ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)は存在しない。
  1. 眼精疲労を訴える患者にはまず、ドライアイがないかどうかの確認が必要である。その治療だけでかなり改善する。
  1. 屈折矯正手術後の高次収差が眼精疲労を起こすことがある。
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 眼精疲労と眼疲労の違いは、眼疲労は生理的な疲労であり、休息を取れば疲れが取れるのに対して、眼精疲労は病的な疲労の範疇に入り、疲れが蓄積し、翌日まで持ち越されるような疲労をいう。
  1. 眼精疲労の症状としては、眼が疲れる、眼が痛い、物が見にくくなる、頭が痛くなる、圧迫感がある、頭が重くなる、眼が乾く、涙が出る、のほか、さらには肩こり、めまい、胃部不快感など、不定愁訴が前面に出てくる場合がある。
  1. 眼疲労、眼精疲労ともに重ねた3つの輪のバランスによって、眼疲労や眼精疲労が起こるかどうかが決まると考えられる。1つは肉体的問題、1つは精神的問題、もう1つは環境・作業条件の問題である。
  1. 肉体的疲労があったとしても、その仕事に満足しており、作業環境がよければ、疲労は訴えない。
  1. つまり、3つの輪のバランスによって眼精疲労になるかどうかが決まる。
 
  1. 完全型のVDT症候群は存在しない。
  1. まとめ:
  1. VDT症候群やテクノストレス症候群社会的問題として認識されるようになってきたが、眼の症状、整形外科的症状、精神的症状をすべて兼ね備えた症例は1例もみたことがない。
  1. 代表事例:
  1. 例えば、テクノストレスでパソコン不適応の人はいるが、眼症状や、整形外科的症状はない。
  1. 結論:
  1. 現在のパソコンおよび携帯端末の使用によって、従来の頚肩腕症候群を起こすような症状は存在しない。あるとしても、電子機器との不適応があって眼が疲れるというようなパターンなので、これは、あらかじめ選別することができる。VDT作業は、もはや目新しい作業でもなく、時間さえ守れば、眼に対する影響は皆無といってよい。ただ、コロナ禍でリーモートワークやリモート授業が導入されつつあり、遊びとしての作業だけでなく、仕事、学業としての端末注視作業の時間が増えたことにより、眼精疲労が増加している。
  1. 追記:
  1. 日本産業衛生学会のように、自覚的症状で判断するだけでは、結論づけることが難しい例が多い。
問診・診察のポイント  
  1. 作業時間、作業内容も大事だが、それ以外に内環境、外環境にも注意を払う[1][2][3][4][5][6][7][8][9]
  1. 端末作業は20分連続作業したら、20秒間5~6m先を20秒間見る習慣をつけることが重要である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
渥美一成 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2025年]

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