今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 永原 幸 国立国際医療研究センター病院 眼科

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2022/03/30
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、加筆修正を行った。

概要・推奨   

  1. 多量の眼脂、眼痛、視野障害、毛様充血はred flag signであり、緊急で治療が必要になることがあり、眼科に早急にコンサルトすることが推奨される(推奨度1)
  1. 感染性眼疾患は治療が遅れると、感染リスクを増加させたり、角膜穿孔を引き起こしたりして失明に至る可能性があり、疑われた場合には早急に眼科受診を勧める(推奨度1)
  1. 薬品が眼に入った場合は、生理食塩水(2~3L、すぐにない場合は水道水)で眼洗浄を行い、薬品のpHが酸性の場合は2~3%重曹水、アルカリ性の場合は0.5%酢酸水で中和洗浄を行う(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. さまざまな要因で涙液の分泌と排出のバランスが崩れ、涙液が目に溜まるか、溢れる状態。
  1. 涙液が過剰に分泌される状態を分泌性流涙と呼び、生理的なもの、ウイルス、細菌、真菌などの感染による角膜の炎症によるもの、異物(睫毛)、外傷、薬品などによる角膜障害によるもの、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、結膜結石によるもの、急性閉塞隅角緑内障によるもの、神経障害によるもの、眼窩の炎症によって生じるものなどがある。
  1. 涙道からの涙液の排出が悪い状態を導涙性流涙と呼び、先天性のもの、涙道(涙小管、総涙小管、涙嚢、鼻涙管)の閉塞(炎症、外傷、腫瘍、加齢[結膜弛緩] 、薬品)によるものがある。
 
  1. 小児の流涙(推奨度2O)
  1. 小児の流涙の発症率は5%で、性差はない[1]。成人の流涙の発症率は7.7%で女性に多い[2]
  1. 小児では眼瞼炎や結膜炎が多く(63%)、ついで鼻涙管閉塞(19%)、睫毛内反(9%)、角膜炎(4%)、角結膜異物(3%)であった。成人では導涙性流涙が多い(47.9%)。
問診・診察のポイント  
 
  1. 流涙の原因は多岐にわたるため、十分な問診と診察を行い、原因を絞り込む必要がある。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
永原 幸 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2025年]

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