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複視

著者: 三村治 兵庫医科大学 眼科学教室

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2020/03/26
参考ガイドライン:
  1. 日本神経学会:重症筋無力症診療ガイドライン 2014
  1. European Group on Graves' Orbitopathy(EUGOGO):The 2016 European Thyroid Association/European Group on Graves’ Orbitopathy Guidelines for the Management of Graves’ Orbitopathy

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概要・推奨  

  1. 複視の訴えで、眼運動神経麻痺を疑った場合、動眼神経麻痺および外転神経麻痺の場合には頭部MRI検査を行うことが奨められる(推奨度1)。
  1. 糖尿病、動脈硬化、高血圧、脂質異常症などを基礎疾患とする虚血性眼運動神経麻痺に薬物治療を行うかどうかは議論が分かれるところである。
  1. 動眼神経麻痺で複視がみられたら、原因検索をまず行い、6カ月待って複視が消失しなかったらプリズム眼鏡処方あるいは斜視手術を行うことが奨められる。
  1. 複視を訴える甲状腺眼症(バセドウ病眼症)では眼窩冠状断のMRI検査が必須である。MRIで外眼筋に炎症が認められれば、ステロイドパルス療法(原則一連の治療でプレドニン換算8gまで)が推奨される。
  1. 甲状腺眼症で複視がみられたら、ステロイドパルス療法をまず行い、A型ボツリヌス毒素の外眼筋注射でも複視が消失しなかったら最低3カ月、できれば6カ月待って斜視手術を行うことが奨められる。
  1. 日内変動のある複視を訴えていれば、眼筋型重症筋無力症を疑い、抗アセチルコリンレセプター(AChR)抗体やエドロホニウムテスト、冷却試験を検査して診断をすることが奨められる。
  1. 眼筋型重症筋無力症と診断されたら、抗コリンエステラーゼ(ChE)薬の内服をまず行い、無効例や副作用による続行不能例ではステロイド薬の内服処方が奨められる。
  1. 眼窩吹き抜け骨折で複視がみられたら、画像検査をまず行い、外眼筋の絞扼や眼球陥凹がなければ、1~2週間待って複視が消失しなかったら眼窩整復術を行うことが奨められる。
  1. 下痢や胃腸炎症状などの先行感染後に複視を訴える場合には、Fisher症候群を疑い、抗ガングリオシド抗体を検査して診断をすることが奨められる。
  1. 強度近視や高齢者で上下複視や内斜視を認め、pulleyの脆弱化がみられる場合には、外科的に修復手術が奨められる。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. EUGOGO 2016の甲状腺眼症診療ガイドラインに基づき、ステロイド治療法について改訂を行った。

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