今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 宮田一平 くまだ内科・小児科クリニック

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正済:2024/12/25
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本小児呼吸器学会日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン 2022
  1. 厚生労働省健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課:抗微生物薬適正使用の手引き 第三版.
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、主に近年その増加が問題となっている劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)に関する情報を更新・加筆した。

概要・推奨   

  1. 症状と徴候の組み合わせからA群レンサ球菌感染症をある程度推測することができる。
  1. A群レンサ球菌(Streptococcus pyogenes, 化膿レンサ球菌)は小児急性咽頭炎の16~27%を占める主要な原因菌である。
  1. 咽頭迅速検査は短時間で結果を得ることができて便利であるが、A群レンサ球菌の確定診断のゴールドスタンダードは培養検査である(推奨度2)
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  1. A群レンサ球菌による壊死性筋膜炎や劇症型溶血性レンサ球菌感染症などの重症感染症は外科的切除も含めた速やかな集中治療を要する落命に至る病態である。抗菌薬療法としては、ペニシリン系抗菌薬の大量投与とクリンダマイシンの併用を行う(推奨度1)。劇症型の致命率は30~80%と報告されている[1]。加えて、この急速に落命に至りかねない病態はA群以外のβ溶血性レンサ球菌(B、C、G群)によっても生じることも意識しておく必要がある。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. A群レンサ球菌感染症の主体は、咽頭炎、扁桃炎である。
  1. A群レンサ球菌による咽頭炎、扁桃炎は5~15歳の小児に多い感染症であるが成人にも認められる。
  1. A群レンサ球菌は小児の急性咽頭炎の20%前後を占める主要な病原微生物であるが、無症候児の5~20%の咽頭からも検出される菌である。
  1. A群レンサ球菌感染症は冬季に多く認められるが、春~初夏にかけて流行を認めることがある。
  1. 咽頭炎・扁桃炎の感染経路は飛沫感染である。
  1. 咽頭炎・扁桃炎の合併症として、扁桃周囲膿瘍、後咽頭膿瘍、化膿性リンパ節炎などがある。
  1. 咽頭炎、扁桃炎の続発症としてリウマチ熱、急性糸球体腎炎、IgA血管炎がある。心臓症状を伴うリウマチ熱は年間発症数10例以下と日本ではまれな疾患となっている[2][3]
  1. まれな続発症として、反応性関節炎と自己免疫性溶連菌関連精神神経障害[4]がある。
  1. 近年、発赤毒素の産生量が従来株よりも多いM1UK株が増加している[5]
  1. A群レンサ球菌の皮膚感染症として、膿痂疹、丹毒、蜂窩織炎がある。皮膚感染症は接触感染で伝播する。
  1. A群レンサ球菌による重症感染症として、壊死性筋膜炎、劇症型溶血性レンサ球菌感染症がある。
 
A群レンサ球菌による壊死性筋膜炎

腹部の壊死性筋膜炎 a:急性期 b:感染局所の壊死 c:外科的切除、植皮術施行後 

出典

Long: Principles and Practice of Pediatric Infectious Diseases Revised Reprint, 3rd ed.   p.467, Figure 77-3
 
  1. A群レンサ球菌は小児急性咽頭炎の主要な原因菌である。
  1. 海外では、小児の急性咽頭炎の15~30%、成人の急性咽頭炎の5~10%がA群レンサ球菌によるものと報告されている[6]。最近のメタ解析では、通常の外来や救急外来に咽頭痛を主訴に受診した18歳未満の小児の平均37%がA群レンサ球菌感染症であったとされる[7]
  1. 成相らは836名の小児急性咽頭炎患者の咽頭細菌培養の20.9%からA群レンサ球菌が検出されたと報告している。
  1. ただし、流行期には無症候の小児の20%が培養陽性であるとも報告されている[8]
問診・診察のポイント  
  1. 2~4日間の潜伏期間を経て急速に発症する。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
宮田一平 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2025年]

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A群レンサ球菌感染症(小児科)

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