今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 川野孝文 鹿児島大学 小児外科学

著者: 家入里志 鹿児島大学 小児外科学

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正/監修レビュー済:2022/11/24
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、一部文章を見直した。

概要・推奨   

  1. 乳児期は自然軽快が期待できる(推奨度2)
  1. 乳児期では圧迫療法を行うことにより軽快する可能性がある(推奨度2)
  1. ある一定の年齢(1~2歳)まで改善がなければ、根治には手術療法が必要となり専門施設に紹介する(推奨度2)

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 出生後、臍帯が脱落する際に、尿膜管、臍動脈、臍静脈が閉鎖、退縮し、通常は横筋筋膜により閉鎖されるが、未完全な閉鎖が原因で臍ヘルニアとなる。
 
臍ヘルニア

臍ヘルニアの解剖

出典

著者提供
 
  1. いわゆる、でべそである。<図表>
  1. 生後数週以内で出現し、新生児の20~25%に認めるよくみられる疾患の1つである。
  1. 発症頻度は人種差があり、白色人種は3%程度、次いで有色人種、特に黒色人種は20%程度認める。男児にやや多いとされている。
  1. 低出生体重児では、発生頻度が高く1,000~1,500gで約80%と多い。
  1. 染色体異常や甲状腺機能低下の小児でも発症頻度が高い。
  1. 生後2~3カ月までは増大することが多く、その後、筋肉の発達に伴い1歳までに80%、2歳までに90%が自然治癒する。
問診・診察のポイント  
  1. お臍が出ている、もしくは、でべそという訴えで来院する。

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
川野孝文 : 特に申告事項無し[2024年]
家入里志 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2024年]

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臍ヘルニア(小児科)

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