今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 鈴木健司 順天堂大学 呼吸器外科

監修: 高橋和久 順天堂大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2022/08/31
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 胸部異常影を指摘された患者には、まず肺の悪性腫瘍を除外することが勧められる(推奨度1)
  1. 胸部異常影を指摘された患者は造影胸部CTで評価することが推奨される。PETでの評価も推奨される(推奨度1)
  1. PETで偽陰性となる肺癌も存在する。また擬陽性もあり得るので、慎重な解釈が推奨される(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 肺腫瘤が同定された場合、まず肺癌を除外することがきわめて肝要である。
  1. 肺腫瘤は、腫瘍性病変と非腫瘍性病変に分類される。
  1. 腫瘍性病変は悪性腫瘍と良性腫瘍に分類される。
  1. 非腫瘍性病変は活動性肺疾患と非活動性肺疾患に分類される。
  1. 非腫瘍性活動性疾患の代表は、炎症性肺疾患である。
  1. 肺炎症性肺疾患の代表は細菌性肺炎、間質性肺炎、炎症性肉芽腫などである。
  1. 非腫瘍性非活動性肺疾患の代表は線維腫、リンパ増殖性疾患などである。
  1. これらの疾患を細部にわたって鑑別することが重要であるが、最も重要なことは肺癌を代表とする肺悪性腫瘍を除外することにある。
 
胸部異常影の鑑別

腫瘍性病変か非腫瘍性病変かを鑑別することが重要である。肺の悪性腫瘍を除外することがきわめて肝要。

出典

著者提供
問診、診察のポイント  
  1. 胸部単純写真で肺腫瘤が発見された場合、肺癌を除外することが最も重要。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
鈴木健司 : 講演料(Ethicon,Intuitive)[2024年]
監修:高橋和久 : 講演料(アストラゼネカ(株),中外製薬(株)),研究費・助成金など(小野薬品工業(株),中外製薬(株),MSD(株),日本ベーリンガーインゲルハイム(株)),奨学(奨励)寄付など(杏林製薬(株),日本ベーリンガーインゲルハイム(株),大鵬薬品工業(株),中外製薬(株))[2024年]

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良性肺腫瘍

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