今日の臨床サポート

上大静脈症候群

著者: 小泉知展 信州大学 医学部 血液・腫瘍内科学教室

監修: 久保惠嗣 信州大学名誉教授・地方独立行政法人 長野県立病院機構理事長

著者校正/監修レビュー済:2020/09/03
参考ガイドライン:
  1. 日本臨床腫瘍学会:新臨床腫瘍学 改定第5版 がん薬物療法専門医のために
患者向け説明資料
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小泉知展 : 講演料(中外製薬,アストラゼネカ(株))[2021年]
監修:久保惠嗣 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 上大動脈症候群とは、上大静脈の閉塞や狭窄によって生じる上半身からの静脈血の還流障害により、静脈圧の上昇を来し、頭部、顔面、上肢、頚部および上半身のうっ血・浮腫を来す症候群である。
  1. 肺癌、特に右上葉原発の腫瘍が直接浸潤およびその縦隔リンパ節転移巣の腫大によって上大静脈(SVC)症候群を来すことが圧倒的に多い。<図表>
  1. そのほか、悪性リンパ腫や縦隔腫瘍の直接浸潤・圧迫でも上大静脈症候群を来すことがある。
  1. 上大静脈の閉塞自体が致命的になることは少ないが、早期診断および治療により、患者のQOL改善を図ることが重要である。
問診、診察のポイント  
  1. 上肢・顔面の浮腫を確認する

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文献 

著者: Dorothée Fagedet, Frederic Thony, Jean-François Timsit, Mathieu Rodiere, Valérie Monnin-Bares, Gilbert R Ferretti, Aurélien Vesin, Denis Moro-Sibilot
雑誌名: Cardiovasc Intervent Radiol. 2013 Feb;36(1):140-9. doi: 10.1007/s00270-011-0310-z. Epub 2011 Dec 7.
Abstract/Text PURPOSE: To demonstrate the effectiveness of endovascular treatment (EVT) with self-expandable bare stents for malignant superior vena cava syndrome (SVCS) and to analyze predictive factors of EVT efficacy.
METHODS: Retrospective review of the 164 patients with malignant SVCS treated with EVT in our hospital from August 1992 to December 2007 and followed until February 2009. Endovascular treatment includes angioplasty before and after stent placement. We used self-expandable bare stents. We studied results of this treatment and looked for predictive factors of clinical efficacy, recurrence, and complications by statistical analysis.
RESULTS: Endovascular treatment was clinically successful in 95% of cases, with an acceptable rate of early mortality (2.4%). Thrombosis of the superior vena cava was the only independent factor for EVT failure. The use of stents over 16 mm in diameter was a predictive factor for complications (P = 0.008). Twenty-one complications (12.8%) occurred during the follow-up period. Relapse occurred in 36 patients (21.9%), with effective restenting in 75% of cases. Recurrence of SVCS was significantly increased in cases of occlusion (P = 0.01), initial associated thrombosis (P = 0.006), or use of steel stents (P = 0.004). Long-term anticoagulant therapy did not influence the risk of recurrence or complications.
CONCLUSION: In malignancy, EVT with self-expandable bare stents is an effective SVCS therapy. These results prompt us to propose treatment with stents earlier in the clinical course of patients with SVCS and to avoid dilatation greater than 16 mm.

PMID 22146975  Cardiovasc Intervent Radiol. 2013 Feb;36(1):140-9. doi:・・・

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