今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 佐藤雅人 佐藤整形外科

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2022/11/09
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(構成を整えた)。

概要・推奨   

  1. 痛み、腫れが強い場合はまずXPで骨折、脱臼骨折がないことを確認する。
  1. その上で荷重ができない歩行障害がある場合は強固な固定(ギプス等)が重要である。
  1. 固定除去後も不安定性が継続する場合には靱帯損傷の程度が強いので精査が必要である。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 足関節は脛骨と腓骨と距骨から構成されている。
 
足関節の解剖

足関節外側の骨、靱帯

出典

著者提供
 
  1. 多くは外傷が原因で、スポーツ中や歩行中段差を踏み外して、足関節の内反を強制された場合に生じる。
  1. 足関節捻挫の多くは、距骨の前方と腓骨を結び付けている前距腓靱帯の損傷である(足関節の靱帯損傷の90%を占める)。
  1. 小児では靱帯より骨のほうが弱いので、靱帯が付いている骨の部分が剥離する裂離骨折が多い。(図<図表>
  1. 男性に多いが、女性にないわけではない。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 発症機転を確認する。内反強制の有無を確認する。

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文献 

山本晴康: 足関節靱帯損傷. 下腿と足疾患保存療法. 高倉義典編. 金原出版, 1997;77-85.
杉本和也: 足関節靱帯損傷 手術療法. 足の外科の要点と盲点. 山本晴康編. 文光堂, 2006;146-149.
竹原伸治ほか: 小児の足関節外側靱帯損傷に対する保存的治療. 日足外会誌 1992;13:85-88.
野口昌彦ほか: 小児における新鮮前距腓靱帯性裂離骨折の治療と問題点. 整・災外 1997;40:63-70.
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
佐藤雅人 : 未申告[2024年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),日本臓器製薬(株),帝人ヘルスケア(株))[2024年]

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足関節捻挫

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