体重増加 :トップ    
監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター
山口征啓 健和会大手町病院 総合診療科・感染症科

概要

症状のポイント:
  1. 体重増加とは、体内の脂肪組織が過剰に増加した状態である。一般的に肥満度=(実測体重-標準体重)/標準体重が20%以上の場合、またはBMI=身長(cm)/実測体重×実測体重が25以上の場合をいう。多くは体質やエネルギー過剰摂取がその原因であるが、副腎や甲状腺などの内分泌腺の機能異常や薬剤の副作用などが原因になる場合もある。
  1. 急性の体重増加は浮腫(水分貯留)が原因のことがほとんどであり、慢性体重増加の原因のほとんどは慢性浮腫または肥満である。
  1. 「平成24年国民健康・栄養調査」の結果によると、BMI≧25の割合は男性29.1%、女性19.4%である。<図表>

緊急対応: >詳細情報 
  1. 体重増加の原因が急性浮腫である場合、緊急の対応が必要な病態として 心不全 、 急性腎障害 、 ネフローゼ症候群 などがある。

症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 浮腫を認める場合は水分制限を行い、肥満を認めたら、栄養指導・運動療法を行う。

診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 肥満の場合は多くがカロリー摂取と消費のアンバランスが原因であるが、体重増加の程度が患者の生活変化や過去の体重増加パターンにそぐわない場合は、糖尿病、甲状腺機能低下症、PCOSなどの二次性肥満を考える。
  1. 二次性肥満  エビデンス&nbs…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

浮腫と摂取カロリー評価例
  1. 身体診察で浮腫の有無を調べる。
  1. 摂取カロリーと消費カロリーのバランスから、カロリー過剰摂取を評価する。
  1. どちらも否定されれば二次性肥満の評価が必要となる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

体重増加のアルゴリズム
日本の肥満者の割合 肥満者(BMI≧25)の割合の年次変化(20歳以上、性・年齢階級別)
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10