HIVスクリーニング陽性 :トップ    
監修: 山本舜悟 京都大学医学部附属病院 臨床研究教育・研修部
塚田訓久 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター

概要

検査のポイント:
  1. HIV感染症とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が主としてCD4陽性リンパ球などの免疫担当細胞に感染することで、治療を行わなければ細胞性免疫能が進行性に障害されてゆく疾患である。<図表>
  1. 診断方法としては、まず第4世代検査(抗原・抗体検査)などの高感度のスクリーニング検査を行う。偽陽性のことがあるので、診断の確定にはウェスタンブロット法、HIV-RNA量による確認検査が必要である。 エビデンス 
  1. 後天性免疫不全症候群(無症候性キャリアを含む)は、感染症法の5類感染症に分類され、診断した医師は、7日以内に最寄の保健所に届け出る必要がある。
 
合併症のスクリーニング: >詳細情報 
  1. 日和見合併症のスクリーニング(症状、所見に応じて)
  1. ほかの性感染症のスクリーニング(性交渉による感染の場合)
  1. ウイルス性肝炎の合併は多く、治療方針にも影響するため、スクリーニングを行う。 エビデンス 
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. HIV感染症の診断が確定した場合、初期評価および治療のために専門医に早めに紹介する。診断の受け入れができていない場合もあるので、各自治体による相談窓口の紹介もできるようにする。専門医受診まで時間がかかる場合は、合併症の予防のための検査(CD4値、他の性感染症、ウイルス性肝炎、結核、日和見合併症のスクリーニングなど)を行い、適応があれば日和見疾患の予防投薬や治療を行う。
  1. 本人がすぐに専門医を受診できない場合でも、医師同士の電話相談などの方法により治療方針に関する助言を受けることが可能である。
 
臨床のポイント:
  1. スクリーニング検査が陽性であった場合でも、検査前確率が低い場合は真の陽性である可能性は必ずしも高くない。必ず確認検査を行う。確認検査が陽性だった場合はHIV感染症の診断が確定するが、この場合も適切な治療を行えば良好な予後が期待できる疾患となっていることを伝える。
  1. 結果の解釈、説明に不慣れな場合は専門医に紹介する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

HIV感染確認のための検査例
  1. HIVスクリーニング検査陽性の場合
○ 確認検査は1)2)両方提出することが推奨されている。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

HIV検査の流れ
HIV感染の自然経過
エイズ指標疾患
急性HIV感染症にみられる症状とその頻度
好酸球性膿疱性毛包炎
脂漏性皮膚炎
HIVウイルス
著者校正/監修レビュー済
2018/07/23


詳細ナビ