喘鳴 :トップ    
監修: 山中克郎 諏訪中央病院
寺西智史 安城更生病院救急科

概要

所見のポイント:
  1. 喘鳴とは、異常呼吸雑音の1つで、通常、ヒューヒュー、ゼーゼー、ぜろぜろと表現される音である。
  1. 吸気または呼気中に聴取され、胸腔外の上気道から胸腔内の末梢気道で聴取できる。
  1. 喘息やCOPDなどの閉塞性肺疾患により気道狭窄や気道分泌物の過剰産生から気道閉塞が引き起こされることがある。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 重症喘息、 急性心不全 、 COPD 、急性増悪(感染合併など)、 気道異物 、急性喉頭蓋炎、 アナフィラキシーショック などが緊急疾患である。すべてにおいて、気道確保、酸素投与を第一に行う。

症状治療: >詳細情報 
  1. 喘息によるものであれば、β2刺激薬(メプチン 0.3~0.5ml)を吸入する。β2刺激薬吸入に反応が乏しい場合、ステロイド(ヒドロコルチゾン200~500mg、メチルプレドニゾロン40~125mg、デキサメタゾン4~8mg)を点滴投与する。それでも効果ない場合は、アドレナリン(ボスミン)皮下注射も考慮する。 エビデンス 
 
診断へのアプローチ: >詳細情報 
  1. 重症では気道確保、酸素投与が優先される。
  1. 鑑別にはさまざまな病歴、所見、検査を組み合わせた総合的な判断が必要である。
  1. 特に、心不全と閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD)の鑑別が大事である。頚静脈怒張、湿性ラ音(crackles)聴取、下腿浮腫、Ⅲ音があれば喘息やCOPD急性増悪よりは心不全の可能性が高くなる。また、ピークフローの著明な低下(<150L/min)はCOPD急性増悪を示唆する。
  1. 喘息症状のある患者では、胸焼け、咳嗽、胃酸の逆流などGERD症状を必ず聴取し、もし症状があればH2ブロッカー、PPIの処方を行うことを推奨する。 エビデンス&…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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著者校正/監修レビュー済
2017/02/28