今日の臨床サポート

クループ症候群(小児科)

著者: 黒澤照喜 両国キッズクリニック

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正/監修レビュー済:2022/07/20
参考ガイドライン:
  1. 日本小児呼吸器学会:小児の咳嗽診療ガイドライン2020
  1. 日本小児呼吸器学会日本小児感染症学会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. クループ症候群・上気道閉塞疾患を疑った場合、典型的な軽症でなければ必ず高圧喉頭X線検査正面像でペンシルサインを確認し、側面像で喉頭蓋・披裂喉頭蓋襞・咽頭後壁の腫脹がないことを確認する(推奨度2)
  1. ウイルス性クループ・痙性クループでは流涎は認めない。流涎を認めたら、急性喉頭蓋炎、咽後膿瘍、喉頭異物などをただちに鑑別することが勧められる(推奨度1)
  1. ペンシルサインを認めない吸気性喘鳴、デカドロン内服・ボスミン吸入に反応が悪い吸気性喘鳴はウイルス性クループ・痙性クループ以外の疾患を早めに考えるべきである(推奨度1)
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
黒澤照喜 : 特に申告事項無し[2022年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2022年]

改訂のポイント:
  1. 定期的なレビューを行った(変更なし)。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. クループ症候群は急性の上気道閉塞疾患に伴って、犬吠様咳嗽・嗄声・吸気性喘鳴を呈する疾患である。
  1. 本稿ではクループ症候群に、ウイルス性クループ・痙性クループ・急性喉頭蓋炎・細菌性気管炎を含める。
  1. 比較的軽症なウイルス性クループ・痙性クループの頻度が高いが、頻度の低い急性喉頭蓋炎・細菌性気管炎も急速に増悪し無治療では生命予後が不良となるため鑑別する必要がある。
  1. ウイルス性クループは上気道のウイルス感染症に起因する疾患であり、パラインフルエンザウイルスが多く、RSウイルス・アデノウイルス・インフルエンザウイルスなども原因となる。多くは軽症であるが、興奮や啼泣などで急に悪化することがあるため注意が必要である。
  1. 新型コロナウイルスによるクループも海外で報告されている[1]
  1. 痙性クループ(spasmodic croup)は夜間に増悪することが多いが、重症例では嗄声、顕著な努力呼吸(陥没呼吸)、呼吸苦を呈する。アレルギーとの関連も示唆されている。
  1. ウイルス性クループ・痙性クループは一般的に予後良好であるが、重症例は急性喉頭蓋炎、細菌性気管炎との鑑別が必要である。
  1. 急性喉頭蓋炎はインフルエンザ菌タイプb(Hib)の菌血症に続発する喉頭蓋の蜂窩織炎で、咽頭痛・嗄声が強く、流涎が必発し、全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome、SIRS)の状態で全身状態も悪く、突然の呼吸停止などで死亡率も高い。喉頭高圧X線正面像ではペンシルサインが、側面像で下咽頭腔・喉頭腔の拡大と喉頭蓋・披裂喉頭蓋襞の腫大が認められる。しかし、本症を疑ったら、手術室で麻酔科医と協働で気道確保することを最優先すべきである。
  1. 細菌性気管炎は黄色ブドウ球菌によるものが多く、呼吸障害が強くデカドロンやボスミン治療に反応しづらい。喉頭鏡で喉頭蓋や披裂喉頭蓋襞、声帯などに膿の付着を認めると診断確定する。喉頭高圧X線正面像ではペンシルサインは認めないことが多い。
問診・診察のポイント  
  1. 発症が急か、緩徐(数日以上経て)かを尋ねる。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。

文献 

Claire E Pitstick, Katherine M Rodriguez, Ashley C Smith, Haley K Herman, James F Hays, Colleen B Nash
A Curious Case of Croup: Laryngotracheitis Caused by COVID-19.
Pediatrics. 2021 Jan;147(1). doi: 10.1542/peds.2020-012179. Epub 2020 Sep 10.
Abstract/Text We describe a case of croup in a 14-month-old boy caused by severe acute respiratory syndrome coronavirus 2, the virus that causes coronavirus disease 2019. The patient presented with classic signs and symptoms consistent with croup. Workup was remarkable for a positive point-of-care test for severe acute respiratory syndrome coronavirus 2. This case represents recognition of a new clinical entity caused by coronavirus disease 2019.

Copyright © 2021 by the American Academy of Pediatrics.
PMID 32913132

ページ上部に戻る

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから