虫垂炎

著者: 村田篤彦 産業医科大学 公衆衛生学教室

監修: 真弓俊彦 産業医科大学 救急医学

著者校正済:2020/01/31
現在監修レビュー中

参考ガイドライン:
  1. WSES Jerusalem guidelines for diagnosis and treatment of acute appendicitis. World J Emerg Surg. 2016 Jul 18;11:34
  1. 日本小児救急医学会:エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017

概要・推奨  

  1. 急性虫垂炎の診断において右下腹部痛は重要な臨床所見である(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎の診断において白血球およびCRP (C-reactive protein) の測定は強く推奨される(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎の診断において泌尿器疾患の否定および確診は重要である(推奨度1)
  1. 女性の急性虫垂炎患者における妊娠の否定および確診は重要である(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎の診断においてプロカルシトニンの測定を行うことはおそらく推奨されない(推奨度3)
  1. 急性虫垂炎の診断において腹部CTを行うことは強く推奨される(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎の診断において腹部エコーを行うことは推奨される。腹部エコーは熟練した医師でもCTより診断能にやや劣るとされている(推奨度2)。
  1. 急性虫垂炎の治療において抗菌薬の静脈投与は強く推奨される(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎の腹痛コントロールにおいて鎮痛薬の投与は推奨される。なお、鎮痛薬投与が急性虫垂炎の診断能に影響を与えないことは事実であるため、診断の正確さのために鎮痛薬投与を行わないことは推奨されない(推奨度2)
  1. 急性虫垂炎における外科医へのコンサルトは強く推奨される(推奨度1)
  1. 急性虫垂炎患者に対するフォローとして翌日(24時間以内)の再受診が推奨される(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、急性虫垂炎の診断における腹部CTの有用性について加筆修正を行った。


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