寝汗 :トップ    
監修: 野口善令 名古屋第二赤十字病院
吉藤歩 東京都済生会中央病院 腎臓内科

概要

所見のポイント:
  1. 寝汗とは寝間着を替えなければいけないほどの多量の汗をかくことをいう。厳密には部屋が暑い、厚着などの環境的要因を除外する必要がある。
  1. 睡眠障害を持つ患者では高頻度で寝汗を認めた。 エビデンス 
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 寝汗を主訴とする疾患で緊急の対応が必要な診断として、重篤な細菌感染症、視力障害を伴う側頭動脈炎、低血糖、甲状腺クリーゼがある。それぞれの診断、症状に従い治療する。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 症状治療として、制汗剤や睡眠薬や安定剤が有効なことがある、原因が判明するまでは基本的には使用しない。 エビデンス 
  1. 診断的治療として、原因が不明の場合にはPPI使用を試してみることは推奨される。また、更年期障害による寝汗が疑われる場合には、経口ホルモン療法を産婦人科医と相談のうえ考慮する。 エビデンス   エビデンス 
 
診断へのアプローチ:(診察: >詳細情報 ・アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 寝汗は非特異的な症状であるが、重篤な疾患の初期症状として出現することがある。
  1. 十分な問診の後に、寝汗の原因が不明の場合にはCBC、TSH、ESR、PPD、HIVtest 胸部X線が推奨される。 エビデンス  &n…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

寝汗患者のスクリーニング検査例
  1. 多量の寝汗を伴う患者では、結核、HIV、心内膜炎、悪性腫瘍、悪性リンパ腫、内分泌疾患(特に甲状腺ホルモン)を鑑別するための検査を行う。
  1. 寝汗の原因となる薬剤(<図表><図表>)の内服歴をチェックし、内服していれば中止・変更・減量を考慮する。
  1. 発熱の有無が不明の患者には発汗の間および後の体温を測定し、熱型表を記入してもらう。
  1. 多量の寝汗を伴う場合には、CBC、TSH、fT4の測定や血液培養2セット、胸部X線、ツベルクリン検査を行う。
○ 寝汗を認める場合には、スクリーニング検査として1)~3)、6)7)の検査を行う。感染症、敗血症を疑う場合には、感染性心内膜炎も念頭に血液培養を2セット行う。原因不明であり、体重減少など悪性腫瘍のルールアウトが大変な場合、造影CTを考慮する。Sexually Activeな患者ではHIV1/2抗体、感染初期が疑われる場合にはHIV-1 RNA定量を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

寝汗診断のアルゴリズム
発汗または紅潮を引き起こすおそれのある薬剤
寝汗が副作用として示された薬剤
著者校正/監修レビュー済
2016/06/30


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