尿道損傷(自己抜去の対応含む) :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
野村威雄 大分大学 医学科腎泌尿器外科学講座

概要

尿道外傷:
  1. ポイント:
  1. 転落、交通事故、産業事故、打撲、スポーツ事故などの外傷によるものに加え、経尿道的処置による場合(医原性尿道損傷)がある。
  1. 前部尿道損傷(球部から遠位の尿道)と後部尿道損傷(膜様部から前立腺部尿道)に大きく分類される。
  1. 尿道損傷の程度によりグレードI挫傷(<図表>)、グレードII伸展損傷、グレードIII部分断裂(<図表>)、グレードIV完全断裂(尿道の離解<2cm)(<図表>)、グレードV完全断裂(尿道の離解>2cmあるいは前立腺や腟まで達する)
  1. 尿道損傷グレードI:<図表>
  1. 尿道損傷グレードIII:<図表>
  1. 尿道損傷グレードIV:<図表>
  1. 診断:アルゴリズム
  1. 尿道造影にて損傷部位からの造影剤溢流を確認し、尿道挫傷、尿道断裂の有無を診断する。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

尿道損傷初診時の検査例
  1. 尿道損傷の程度を正確に把握し、尿道カテーテル再留置するか膀胱瘻造設するべきか判断する。<図表><図表><図表>
  1. 多臓器損傷(骨盤骨折など)を併発する場合、出血多量からショック状態に陥る可能性が高く、早急に高度医療機関に搬送する必要がある。
  1. 尿路感染を併発している可能性があるため、尿道損傷部からの感染拡大を予防するために抗菌薬の投与を行う。
○ 多臓器損傷が否定できない場合、スクリーニングとして1)、2)、4)を、確定診断として6)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)

尿道損傷診断アルゴリズム
尿道損傷グレードI
尿道損傷グレードIII
尿道損傷グレードIV
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02