今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 伊澤祥光 自治医科大学 救急医学

監修: 箕輪良行 みさと健和病院 救急総合診療研修顧問

著者校正/監修レビュー済:2024/08/07
参考ガイドライン:
  1. 日本外傷学会:外傷専門診療ガイドライン JETEC 改訂第3版
  1. 日本外傷学会:外傷初期診療ガイドライン JATEC 改訂第6版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 「外傷専門診療ガイドライン JETEC 改訂第3版」の発行に伴いレビューを行った。
  1. 初期診療のアルゴリズムを更新した。

概要・推奨   

  1. 骨盤外傷では、骨盤輪骨折と寛骨臼骨折とを区別する。骨盤輪骨折では出血性ショックを来すことがあり、ショックの場合には速やかな止血処置が重要となる。
  1. 消化器系や泌尿器生殖器系の臓器損傷を合併することが多く、合併損傷に対する多角的な診療が必要となる。
  1. 不安定型骨盤骨折が判明したら速やかにpelvic binderを装着する。ただし、骨盤形態が側方圧迫型と判明した場合は無理に装着しない(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 骨盤外傷は多発外傷全体の25%に合併する。来院時ショックの場合、死亡率は40%以上となる。
  1. 骨盤外傷は骨盤輪骨折と寛骨骨折の2つに大別される。骨盤輪骨折は出血性ショックの原因となることがある。一方、寛骨骨折は循環動態よりも機能予後に問題を生じることが多い。
  1. 骨盤輪骨折では、後腹膜腔への出血によりショックになる。出血源としては、骨折部からの出血、静脈からの出血、動脈からの出血が挙げられる。骨折部からの出血は骨折部の整復固定を行い、静脈からの出血はパッキングなどの圧迫により止血する。動脈性の出血は経皮的血管塞栓術の適応となる。
  1. 骨盤外傷により、運動機能障害、泌尿生殖器障害、直腸肛門障害、神経障害、深部静脈血栓症、感染症を合併する可能性がある。
  1. 不安定型骨盤輪骨折の90%以上に他部位の損傷が合併するため、腹部骨盤臓器だけでなく他部位の合併損傷も念頭に置く。
 
問診・診察のポイント  
  1. 初期診療は基本的に外傷初期診療ガイドラインJATECの診療方針に従って診療を進める( メジャートラウマ )。
  1. 受傷機転においては、高エネルギー事故の場合や骨盤部への大きな外力が加わった場合に骨盤外傷を念頭に置く。腰部の痛みや体表上の創傷を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
伊澤祥光 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:箕輪良行 : 特に申告事項無し[2024年]

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