おむつかぶれ :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
新関寛徳 (国立研究開発法人)国立成育医療研究センター感覚器・形態外科部皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. おむつ皮膚炎(diaper dermatitis)(<図表>)は、子育て中にだれでも経験するスキントラブルである。
  1. 皮膚バリア機能障害により生じる一次刺激性接触皮膚炎である。
  1. おむつ皮膚炎といえども鑑別疾患がある。皮膚カンジダ症に注意する。
  1. 慢性下痢の場合基礎疾患に注意する。亜鉛欠乏症など、まれではあるが、気がつけば治療可能なものもある。
  1. 治療としては、外用薬を用いるが、同時にスキンケア指導を行うことにより再発を防いでいく。
  1. 難治例では、しばしば皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)(<図表>)、まれに亜鉛欠乏による皮膚炎(腸性肢端皮膚炎)などが合併していることがある。
 
診断: >詳細情報 
  1. 乳児期(おむつ使用時期)に陰部に生じる紅斑、落屑、時に丘疹である。細かく分けると機序により3つに分けられる。
  1. 肛門周囲を中心として便が付着する部位に生じる湿疹病変。
  1. ギャザーのあたる部位などの多汗による病変(あせも)。<図表>
  1. おむつの辺縁など擦れやすい部位にみられる病変。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 治療の目安となる臨床症状を重症度と考えることができる。
  1. 軽症:軽度の紅斑や丘疹のみ。
  1. 中等症:中等度の紅斑や丘疹、軽微なびらんを伴うもの。
  1. びらん、潰瘍が難治であるものや乳児臀部肉芽腫に至るもの。
 
治療: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

慢性下痢合併の難治例
  1. 下痢の原因検索や亜鉛欠乏症の合併を否定するために血清電解質の測定を行うことがある。
○ 原因不明の下痢が持続し、かつ皮膚症状が改善しない場合には、原因精査の一環として血清電解質の測定を行うことがある。しかし、年齢を鑑み念のため行う検査ではなく下痢の精査を行える診療科で行うべきである。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

おむつ皮膚炎(肛門周囲)
おむつ皮膚炎(ギャザー付近の皮膚炎)
皮膚カンジダ症
ストマケアパウダー
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01