今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 中西泰造 大阪急性期・総合医療センター 高度救命救急センター 救急診療科

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正/監修レビュー済:2025/03/12
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. オートプシー・イメージング学会の『Ai適用ガイドライン』が推奨する「Aiの実施対象症例」表を追加した。

概要・推奨   

  1. 死体を外表から検査し、死因や死亡時刻を推定するのが死体検案である。
  1. 死体検案の際には死亡時の状況や経緯など種々の情報を考慮することが望ましい。
  1. オートプシー・イメージング(autopsy imaging:Ai)は非常に有用だが、院内で事前に運用ルール、プロトコールを決めておく。

はじめに 

「検死(検屍)」・「検視」・「死体検案」  
  1. 検死(検屍)とは、医師が法医学的知識に基づき死体を外表から検査する行為である。これを検察官の代行で検察事務官もしくは司法警察員が行った場合は、検視という。検死で得られた情報を元に死因や死亡時刻の推定などを行うのが死体検案であるが、死亡時の状況や経緯など種々の情報を加味したうえで判断する。どのような患者に死体検案を行うのかは、死亡診断書と死体検案書の項目を参照。またほかに警察官が行う検視の補助行為として医師に依頼される場合がある。
  1. 死体検案を行い異状がなければ、死亡診断書もしくは死体検案書を発行して終了である。しかし犯罪性が疑われる、死因がはっきりしない場合には法医解剖を行うべきである。死体検案で得られる情報は限られているため、安易に死因を決定するのではなく、解剖を勧める。
 

検死の手順 

検死のすすめ方  
  1. 以下各論において、検死をどのように行うのか概観し、重要点のみ述べていく。なお乳幼児や晩期死体現象を伴う死体を一般臨床医が単独で検案することはまれと思われるため割愛する。乳幼児は検案のみでは死因を判定できないことがほとんどであり、剖検を勧めることが望ましい。実際に検死を始める前には、まず死亡を再確認するところから始める。

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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
中西泰造 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:林寛之 : 講演料((株)メディカ出版),原稿料((株)羊土社)[2024年]

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検死の方法

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