IgA血管炎 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
陳科榮 目黒陳皮膚科クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. IgA血管炎(同義語:Henoch-Schönlein紫斑、アナフィラクトイド紫斑)とは下腿の紫斑を必発とし、腎、消化管および関節症状を合併し、血管壁やメサンギウム領域にIgA沈着を認めるIgA免疫複合体血管炎である。
  1. IgA血管炎は、小児や青少年に多いが、ときには成人にもみられる。
  1. 小児は上気道感染の先行、腹痛を伴うことが多い。一方、成人例は腎合併症が多く、しかも重症になりやすいのが特徴である。
 
診断: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 下腿の触知性紫斑を呈する症例で20歳以下、特に小児の場合は圧倒的にIgA血管炎が多い。
  1. 一方、成人例には他の血管炎も多いので、20歳以下の診断基準と分ける必要がある。20歳以上の診断基準により、他の血管炎と区別することができる。
  1. 20歳以下はpalpable purpura (触知性紫斑)(必須基準:100%)以外に、下記の4項目のうち、1項目以上があれば、IgA血管炎と診断する。
  1. 広範囲な腹痛(特に食後)ないし消化管出血(50~65%)
  1. 皮膚生検像:真皮小血管炎像、または血管壁のIgA沈着像
  1. 関節痛(炎)(60~75%)
  1. 腎障害(血尿and/or蛋白尿)(50%)
  1. 20歳以上(20歳含む)はpalpable purpura (触知性紫斑)を認める以外、下記の2項目を満たす必要がある。 
  1. 病理組織学的に真皮小血管炎像<図表> <図表> <図表>
  1. 皮膚の血管壁(<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時紫斑以外の腎症や消化管症状を評価するための検査例
  1. 自覚症状のない腎症を伴う場合が多いので腎機能の評価が必要である。
○ 尿検査は、血尿、蛋白尿の所見以外に、腎炎の所見を示す異常赤血球形態の有無を確認する必要がある。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)

IgA血管炎の治療と診断のアルゴリズム
IgA血管炎(軽症)
IgA血管炎(軽症)生検像
IgA血管炎(軽症)
IgA血管炎(軽症)の病理組織像
IgA血管炎(重症)
IgA血管炎(重症)
IgA血管炎(重症)
IgA血管炎(重症)
IgA血管炎(重症)
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21


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