鶏眼・胼胝 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
立花隆夫 大阪赤十字病院 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 鶏眼は足底および趾の背側、側面などに生じる小角化性局面であり、第1~3趾中足趾節間(MP)関節足底面、第3~5趾間関節背面、第4~5趾間関節側面などに好発し、強い圧痛を伴う(<図表>)。中央に径5~10mm程度の角質塊からなる核を持ち、この形態が鶏の眼または魚の眼に似ていることより‘うおのめ’と呼ばれている。
  1. 胼胝は足底と趾の背側面以外の部位、例えば足背、手掌、指、肘、膝などにもみられるほぼ円型の板状過角化局面であり、圧痛は通常ないか軽い(<図表>)。俗に‘〇〇たこ’といわれるように、職業、趣味、習慣、癖、スポーツなどとの深い関係が指摘されている。
  1. 鶏眼、胼胝とも、その本態は下床に硬い骨もしくは関節のある部位に反復する軽度の圧迫や摩擦などの機械的刺激によって生じる限局性の角質増殖である。<図表>

診断: >詳細情報 
  1. 通常視診にて診断する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 胼胝、鶏眼としての重症度分類はない。
 
治療: >詳細情報 
  1. 圧迫や摩擦などの機械的刺激を除去することが大切である。靴のパッド、インソールなどを用いる、あるいは、原因となっている足に合っていない靴の使用を避けスニーカーなどに履き替えることで病変部への圧力を分散する。
  1. 局所処置としては、メスかニッパ型爪切りなどを用いて角質塊を除去する(<図表>)。
  1. 具体的には、鶏眼ではいわゆる‘眼’の部分に、角質融解薬を小さく貼った後、ずれないように上から粘着力の強い絆創膏でさらに固定する。その後5~7日間浸軟させ、メスかハサミで中央の角質塊をすり鉢状に除去する。また、胼胝においても同様に、角質融解薬で肥厚した角質塊を浸軟させた後に除去する。あるいは、ニッパ型の爪切りを鶏眼あるいは胼胝腫の硬い角質塊の下に入れ、その後は角質塊を上に持ち上げるように爪切りを前に進めていく。なお、ニッパ型の爪切りはそれほど鋭利ではないので、ブラインドで操作しても弾力のある皮膚と硬い角層の間の表皮直上に刃先が入っていき、自然に切除範囲が同定できる。…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初期治療例
  1. 圧迫や摩擦などの機械的刺激の除去:局所には市販のパッド、インソールなどを用いる、あるいは、原因となっている足に合っていない靴の使用を避けスニーカーなどに履き替えることで病変部への圧力を分散する。
  1. 局所処置:メスかニッパ型爪切りなどを用いて角質塊を除去する(<図表>)。具体的には、鶏眼の中央部のいわゆる‘眼’の部分に、角質融解薬を小さく貼った後、ずれないように上から粘着力の強い絆創膏でさらに固定する。その後5~7日間浸軟させ、メスかハサミで中央の角質塊をすり鉢状に除去する。
  1. 詳細は「初期治療を決定する」( >詳細情報 参照)。
○ 角質融解薬を小さく貼った後に、あるいは、直接に角質塊を除去する。なお、慣れないうちは前者、慣れてくると後者の方が効率がよい。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者校正/監修レビュー済
2016/04/01