爪白癬 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
常深祐一郎 東京女子医科大学 皮膚科

概要

疾患のポイント:
  1. 爪白癬とは、白癬菌によって爪甲の混濁や肥厚、爪甲下の角質増殖などの症状を来した疾患である。<図表>
  1. 「爪水虫」とも呼ばれる。わが国では人口の約10%が罹患しているとされ、年齢とともに罹患率が増加する。
  1. 爪白癬は足白癬と並び、体部白癬など他の部位の白癬の原因となる。
  1. 爪白癬は放置すると変形や肥厚が進み、靴がはきづらい、歩くと痛いといった症状や陥入爪などの原因となる。
  1. よって爪白癬は爪甲の混濁や変形以外無症状であっても、全例治療が必要である。
 
診断: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 爪甲の混濁や肥厚を来す疾患は爪白癬以外にも多数あり、臨床像のみからでは判断が難しい。必ず鏡検を行い、白癬菌の存在を証明することによって診断する。<図表>  エビデンス 
  1. 鑑別疾患:乾癬や掌蹠膿疱症、黄色爪症候群、厚硬爪甲、爪甲鉤弯症(<図表>)、緑色爪(<図表>)など
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 爪白癬の病型として、爪甲の遠位や側縁から白癬菌が侵入し混濁が進行する遠位側縁爪甲下爪真菌症( distal and lateral subungual onychomycosis、DLSO)(<図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

経口抗真菌薬内服のための採血検査例
  1. 経口抗真菌薬の投与前と投与中には必ず血液検査を実施する。
○ 経口抗真菌薬を使用する場合、1)の血液検査を実施し、異常のないことを確認して、投与を開始する。投与中は2カ月に1回は1)の血液検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

爪白癬診療のアルゴリズム
爪白癬
爪甲鉤弯症
緑色爪
遠位側縁爪甲下爪真菌症( distal and lateral subungual onychomycosis、DLSO)
表在性白色爪真菌症(superficial white onychomycosis、SWO]
近位爪甲下爪真菌症(proximal subungual onychomycosis、PSO)
接触皮膚炎を合併した足白癬・爪白癬
楔状の混濁を来した爪白癬(削る前)
楔状の混濁を来した爪白癬(削った後)
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01

編集部編集コンテンツ:
 
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