肝斑 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
渡辺晋一 帝京大学 医学科皮膚科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 肝斑とは、皮膚に左右対称性に生ずる境界鮮明な色素斑の1つである。
  1. 肝斑は一般に思春期以降、多くは30歳前後から始まる。
  1. 俗に「シミ」と称されているが、「シミ」を主訴とする患者のなかで、肝斑の占める割合は10%以下である。<図表>
  1. 肝斑は額、眼窩下部から頬骨にかけて、そして口囲周囲に好発するが、下眼瞼や上眼瞼を侵すことはない。<図表><図表><図表><図表>
  1. 色素斑の大きさ濃さは症例によりさまざまであるが、境界は鮮明な対称性のびまん性均一の褐色調地図状色素斑で、点状色素斑はみられない。
  1. 肝斑は紫外線曝露によって濃くなり、紫外線を避けるだけで薄くなる。
 
診断: >詳細情報 
  1. ①点状の色素斑を混じない、②炎症を伴わない、③ほぼ左右対称性に存在する、の所見により診断をする。
  1. 表(<図表>)のような症状がある場合は、化粧品などによる接触皮膚炎後の色素沈着、顔面真皮メラノサイトーシス(facial dermal melanocytosis、FDM)(<図表><図表><図表>

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

肝斑の初期治療例
  1. ハイドロキノンなどのメラニン合成阻害薬(<図表>)の外用を行う。
  1. 紫外線を避ける。
  1. サンスクリーン剤の外用をまめに行う。
○ 紫外線を避けると同時にハイドロキノンなどのメラニン合成阻害薬の外用を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

肝斑のアルゴリズム
顔面のシミを主訴に来院した患者の色素病変の内訳
肝斑
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著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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