酒さ :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
山崎研志 東北大学 (神経・感覚器病態学)皮膚科学分野

概要

疾患のポイント:
  1. 酒さとは、顔面を主座とし、紅斑(いわゆる赤ら顔)、ニキビ様の丘疹・膿疱症状、鼻瘤に代表される肉芽腫変化、眼瞼結膜や眼球結膜の充血・炎症症状などの状態を来す疾患である。
  1. 酒さの主症状は、紅斑(いわゆる赤ら顔)、ニキビ様の丘疹・膿疱症状、鼻瘤に代表される肉芽腫変化、眼瞼結膜や眼球結膜の充血・炎症症状の4主症状がある。
  1. 日本における酒さの疫学・発症頻度は、調査されておらず不明である。白人での頻度は数%~10%とされ、有色人種での頻度は白人よりも低いと考えられている。
  1. 酒さの発症年齢は思春期以降と考えられ、女性の患者が多い。
 
診断: >詳細情報 
  1. いわゆる赤ら顔の人々は、酒さの初期症状の可能性があるが、皮膚病との認識が医療者にもないことがある。
  1. 顔面の紅斑・毛細血管拡張症状(<図表>)や丘疹・膿疱症状(<図表>)、鼻瘤症状があり(<図表>)、増悪因子(<図表>)の確認ができれば、酒さを強く考える。
  1. 面皰がないことは尋常性痤瘡との鑑別になる。
  1. 尋常性痤瘡(面皰の存在で鑑別)、接触皮膚炎(接触源の確認、パッチテストでの確認)、光線過敏症(光線テストで最少紅斑量を確認)、好酸球性膿疱性毛包炎(好酸球増加、病理組織で鑑別)や顔面播種状粟粒性狼瘡などを除外する。

重症度・予後:
  1. 予後:治療期間の目安は数カ月から1年である。慢性かつ難治例も多い。
  1. 重症度:米国ではPGA(physician’s global assessment)が、主として用いられている。(重症度分類: >詳細情報 )
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

増悪因子の確認
  1. 個々の患者に増悪因子があり、問診にて増悪因子の確認とその回避を指導することが重要である。
  1. 表(<図表>)を参考に、患者自身に増悪因子を確認させる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

酒さ型別治療方法
酒さの増悪因子の発現頻度
紅斑・血管拡張型酒さ
丘疹・膿疱型酒さ
鼻瘤型酒さ
著者校正/監修レビュー済
2016/05/13