陥入爪 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
中道寛 二条駅前なかみち皮膚科クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 陥入爪とは、爪甲先端や側縁が周囲軟部組織に食い込み、疼痛・炎症・感染・肉芽形成を起こしたものの総称である。
  1. 拇趾に好発し、思春期前後から高齢者まで性差なく発症する。
  1. 深爪などの爪の欠損により生じる場合と爪が弯曲し変形することで生じる場合に分けられる。
 
診断: >詳細情報 
  1. 深爪などの爪の部分欠損、爪棘の存在、爪の強度の弯曲により側爪郭に発赤、腫脹、熱感、疼痛を伴う場合には陥入爪を考える。
  1. ただし、治療抵抗性の肉芽を伴うときには、爪周囲の難治性皮膚潰瘍、有棘細胞癌、悪性黒色腫、異物肉芽腫などの疾患の除外が必要な場合もある。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 重症度は、基礎疾患の有無、疼痛・炎症・感染・肉芽の程度などによって異なる。肉芽が後爪郭に近いほど治療抵抗性とされる。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 爪を抜くと将来爪甲鉤弯症などの爪変形を来す可能性があり、なるべく爪を温存する。ただし、緊急対応として爪棘を含めて爪を切ることも有用である。
  1. 初期治療としてテーピング法が有用である。<図表> <図表>
  1. また、爪の弯曲が軽度の場合にはアクリル人工爪やガター法(<図表>)、爪の弯曲が強度の場合にはマチワイヤー法、VHO式巻き爪矯正などの矯正法(<図表>)が有用である。
  1. 種々の理由で上記治療法が難しい症例には、フェノール法(…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

陥入爪に伴う炎症
  1. 病変部に膿疱・膿瘍の形成があるか、急速に拡大傾向にある紅斑腫脹疼痛を認めるか、発熱等などがあるかを確認する。
  1. 陥入爪に炎症や肉芽を伴っている場合、実際に細菌感染を認める例は多くないので、安易な抗菌薬の投与は避けるべきである。
○ 細菌感染の可能性を否定できない場合には、以下の処方を考慮する。治療する場合には1)を第1選択とする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

陥入爪治療のアルゴリズム
陥入爪(弯曲が軽度であるが肉芽を伴う場合)
陥入爪(弯曲が強度)
陥入爪(弯曲が強度で肉芽を伴うとき) ―爪の矯正とガター法の組み合わせ
陥入爪で爪母形成術を患者が望んだ場合:フェノール法
爪白癬を伴う陥入爪
典型的な弯曲を認める陥入爪
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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