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痔核・肛門周囲膿瘍・痔瘻・裂肛

著者: 奥野清隆 阪南市民病院 腫瘍外科センター

監修: 杉原健一 東京医科歯科大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2020/04/09
参考ガイドライン:
  1. 日本大腸肛門病学会:肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン 2020年版(改訂第2版)

概要・推奨  

痔核、痔瘻、裂肛は一般的な疾患であるが、生命を脅かすものではないためか、後方視的な報告がほとんどで、大規模なRCTはなされておらず、総じてエビデンスレベルは低い。
以下、エビデンスレベルの強さ、推奨度は「肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版(改訂第2版)」をもとに解説する。
  1. 内痔核の脱出度分類であるGoligher分類は治療法選択の指標として有用である(J, エビデンスの強さB)
  1. 解説:エビデンスレベルの高い報告はないが、4段階に分けた臨床病期分類は簡便で普遍性があり、治療法選択の指標として世界的に汎用されている(強さB)。推奨度は診断や治療の選択に関する内容でないため決定されず。
  1. 脱出性内痔核(gradeⅡ~Ⅳ)に対してALTA療法は低侵襲性かつ有用な治療法である(推奨度2, S/CS,J, エビデンスの強さC)。
  1. 解説:エビデンスレベルの高い報告はない(強さC)。推奨度決定会議では委員14名中4名が「行うことを強く推奨する」(28.6%)、10名が「行うことを提案する(弱く推奨する)」(71.4%)となり、推奨度2と決定された。
  1. 多様な形態の脱出性痔核(gradeⅡ~Ⅳ)に対して結紮切除術は有用な治療法であり、再発率は他の術式に比べ低いか同等である(推奨度1, S/CS,J, エビデンスの強さA)。
  1. 解説:他の術式と比較したRCTを多数認めエビデンスレベルは高い(強さA)。推奨度決定会議では委員14名中13名が「行うことを強く推奨する」(92.9%)、「行うことを提案する(弱く推奨する)」が1名(7.1%)となり、推奨度1と決定された。
  1. 痔核を切除しない術式(硬化療法、ゴム輪結紮法、anal cushion lifting法、経肛門的痔動脈結紮法など)は正確な適応判断のもと施行されれば有用である(推奨度2, S/CS,J, エビデンスの強さC)。
  1. 解説:エビデンスレベルの高い報告はない(強さC)。推奨度決定会議では委員14名中1名が…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版(改訂第2版)に基づき、主に概要・推奨の改訂を行った。


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