自閉症スペクトラム(小児科) :トップ    
監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター
広瀬宏之 横須賀市療育相談センター

概要

疾患のポイント:
  1. 自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder、ASD)とは、発達過程で顕在化する中枢神経系の器質的機能障害( エビデンス )による対人コミュニケーション障害( エビデンス )を主徴とする発達障害である。
  1. 原因は特定されていないが、80~90%の症例で遺伝性と考えられている。 エビデンス 
  1. 有病率は1.5~2.0%、男女比は3~4:1である。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 3主徴は①対人的相互反応における質的な障害(社会性の障害)②言葉の遅れを含めたコミュニケーションの障害③限定的、反復的でワンパターンな行動や興味――である。(DSM-5におけるASDの診断基準)<図表>
  1. 知的障害( エビデンス )、多動・衝動性、不注意、感覚過敏( エビデンス )、発達性協調運動障害、てんかん( …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価
  1. 言語・非言語両面でのコミュニケーションの双方向性の評価と、興味や関心の偏りが重要である。
  1. 幼児期では視線の合わせ方、呼びかけへの反応、身ぶり・手ぶりなどの非言語的要求、共同注意(視線や指さしなどを媒介として、相手といっしょに同じ対象を見ること)、言語発達、模倣、ごっこ遊びなどを確認する。
  1. 言葉があってもやりとりは一方通行になりがちで、会話のキャッチボールが難しい。
  1. 発達とともに状態像は変化するため、特性に留意した発達歴の聴取が必要である。
  1. 診断に必須ではないが、個々の知的水準や認知特性を把握し適切な支援計画を立てるためにも、発達に精通した臨床心理士による発達・知能検査は施行しておきたい。
○ 診断に当たっては、目の前の子どものコミュニケーションを丁寧に観察し、これまでの発達経過を聴取し、可能であれば、検査を行う。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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発達障害の発見、診断、療育
DSM-5における自閉症スペクトラムの診断基準
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01


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