アトピー性皮膚炎(小児科) :トップ    
監修: 渡辺博 帝京大学医学部附属溝口病院
渋谷紀子 総合母子保健センター愛育クリニック 小児科

概要

疾患のポイント:
  1. アトピー性皮膚炎とは、増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患である。
  1. 有病率は3歳頃で最も高く、小児全体ではおおむね10%と報告されている。<図表>
 
診断: >詳細情報 
  1. 以下の3項目を満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する。<図表><図表>
  1. 瘙痒
  1. 特徴的皮疹と分布
  1. 慢性・反復性経過
  1. 皮疹は湿疹病変で、急性期では滲出傾向が強いが、慢性期では苔癬化が強くなる。
  1. 一般に左右対称性の分布であり、年齢により好発部位に特徴がある。
  1. 乳児では2カ月以上、その他では6カ月以上を慢性とする。
  1. あくまで臨床診断であるが、診断の手がかりとして、瘙痒が強いこと、皮疹が頑固に持続すること、全身に皮膚炎がみられること、耳切れ・苔癬化・乾燥皮膚が混在すること、アトピー素因を伴うことなどが挙げられる。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初期治療例
  1. まずは基本的なスキンケアとして皮膚の清潔を保ち保湿性外用薬による乾燥皮膚の保護を行う。
  1. 治療の主体はステロイド薬の外用による抗炎症療法である。
  1. 個々の湿疹の重症度に応じてステロイド薬を選択するが、小児ではストロングないしマイルドクラスのステロイド外用薬を第1選択とする。通常1日1~2回、適量を塗布するが、急性増悪時は1日2回が原則である。
○ 軽症であれば2)または3)などのマイルドクラスを使用するが、中等症以上では部位により1)のようなストロングクラスを使用する。顔面には効果のある適量を短期間使用し、漸減、間歇投与などへの変更を考慮する。4)の保湿性外用薬は重症度にかかわらず併用する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

アトピー性皮膚炎 治療の手順
薬物療法の基本例
アトピー性皮膚炎の有症率
アトピー性皮膚炎の定義・診断基準
アトピー性皮膚炎の診断の手引き
発症・悪化因子
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎重症度分類
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎重症度分類(簡便法)
重症度のめやす
SCORADによる重症度分類
著者校正/監修レビュー済
2018/04/02

改訂のポイント:
  1. 日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版
に基づき、エビデンスの一部を追加修正。


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