今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 安戸裕貴 杏林大学医学部臨床検査医学

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正/監修レビュー済:2024/08/21
参考ガイドライン:
  1. 日本小児アレルギー学会:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2023
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2023』の発刊に伴い改訂を行った。
  1. 2022年11月に「テゼスパイア 皮下注210 mgシリンジ(テゼペルマブ(遺伝子組換え)製剤 ヒト抗TSLPモノクローナル抗体)」が薬価収載され、ガイドラインに新たに記載されたことから、本薬剤に関する追記を行った。
  1. 誘発因子としてのウイルス感染症について更新した。また現時点では、国内外においてCOVID-19軽症〜中等症の喘息患者にとってCOVID-19が喘息増悪に繋がることは証明されていない旨を記載した。

概要・推奨   

  1. 吸入ステロイド薬を使用すると、臨床症状、呼吸機能、気道過敏性が改善し、喘息死が減少する(推奨度2)
  1. 吸入ステロイド薬の中断により、再び気道過敏性は亢進し、症状が再燃するとされている。吸入ステロイド薬が喘息の自然経過を変化させ、小児喘息の寛解率を上昇させるというエビデンスはまだない。
  1. 吸入ステロイド薬の投与量と効果には用量依存性があるが、投与量が多くなると増量効果が乏しくなる。高用量に増量する代わりに、吸入ステロイド薬/長時間作用性吸入β2刺激薬配合剤への切り替えやロイコトリエン受容体拮抗薬の追加投与が提案される(推奨度2)
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  1. 吸入ステロイド薬/長時間作用性吸入β2刺激薬配合剤は気管支喘息治療に有用であるが、長期的な安全性に関するデータは乏しいため、漫然と使用せずにコントロール状態に応じて吸入ステロイド薬単独への切り替えを考慮する。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 気管支喘息とは、発作性の気道狭窄により、呼気性喘鳴呼吸困難を反復する疾患である。まれに致死的ですらある。
  1. 有症率は4~19.9%と高い[1][2][3]。喘息は乳幼児期に発症が多く、喘息を持つ学童の発症時期は2~3歳をピークにその後緩やかに低下する傾向があり、発症の低年齢化がみられている[4]
 
喘息の発症年齢

出典

日本小児アレルギー学会:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2023、p35、図3-4、協和企画、2023
 
  1. 喘息は遺伝素因に環境因子が加わって発症する疾患で、その基本病態は気道過敏性と気道の慢性炎症と、その気道炎症により気道粘膜障害が生じることである。また、気管支平滑筋収縮、気道粘膜浮腫、気道分泌亢進によって起こる気道狭窄が生じることもある。気道炎症には好酸球、マスト細胞、T細胞などが関与することが知られており、好酸球などの活動をコントロールする治療が行われる[5][6][7][8]
  1. ライノウイルス、メタニューモウイルス、エンテロウイルス、コロナウイルス、マイコプラズマなどの感染、受動喫煙、運動、冷気、花火などの煙、気候変動などが喘息発作を誘発する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 喘鳴などの症状が発作性・反復性に出現しているか問診する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
安戸裕貴 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2024年]

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気管支喘息(小児科)

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