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中耳炎(小児科)

著者: 藤田位 藤田小児科医院(西脇市)

監修: 渡辺博 帝京大学医学部附属溝口病院

著者校正/監修レビュー済:2019/02/07

概要・推奨  

薬剤承認情報:
2019年9月20日 ラスビック錠(ラスクフロキサシン塩酸塩 キノロン系経口抗菌剤)
疾患のポイント:
  1. 中耳炎とは、上気道に存在する起炎菌が耳管経由で中耳に入り炎症を起こしたものである。頻度は高く生後1歳までの乳児の63~85%、2歳までの66~99%が中耳炎に罹患している。
  1. 肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスが主な起炎菌である。
  1. 治療に関しては、わが国の小児急性中耳炎の診療のためのガイドラインとして、1)日本耳科学会などによる「小児急性中耳炎診療ガイドライン」と、2)日本外来小児科学会作成の「小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン」の2つがある。
  1. 中耳検出菌の年次推移(全国サーベイランス、鈴木ら2012):<図表>
  1. 日本耳科学会などによるガイドライン:アルゴリズム
  1. 日本外来小児科学会作成ガイドライン:アルゴリズム
 
診断:アルゴリズム アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 診断は、臨床所見と鼓膜所見を組み合わせて行う。
  1. 臨床所見で重要なのは耳痛(乳児では不機嫌、啼泣、耳を触る)である。発熱を認めないことも多い。
  1. 中耳炎の鼓膜所見は、発赤、膨隆、水疱形成、耳漏である。中耳貯留液がみられない場合には、急性中耳炎と診断すべきでない。
 
治療(初期):
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

日本耳鼻科学会などによるガイドラインの初期治療例
  1. ガイドラインのアルゴリズムに沿って治療を行う。アルゴリズム
  1. 軽症の中耳炎に対しては、3日間の抗菌薬非投与での経過観察後、改善傾向がないときはアモキシリンを投与する
  1. 中等症の中耳炎に対しては、最初からアモキシリンを投与する
  1. 重症の中耳炎に対しては、最初から高用量のアモキシシリンか、クラブラン酸・アモキシシリンか、セフジトレンピボキシルを投与する
  1. 発熱時や耳痛の強いときは鎮痛解熱薬を使用する
○ スコア5点以下なら無投薬で3日間経過をみる。スコア6~11点なら2)、3)を選択する。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版
に基づき、診断基準と治療アルゴリズムを改訂した。

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