発作性心房細動 :トップ    
監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門
蜂谷仁 土浦協同病院 循環器内科

概要

疾患のポイント:
  1. 心房細動とは、心房が無秩序・高頻度に興奮し、心室興奮が不規則になる状態である(ただし完全房室ブロックの場合には規則的となる)。発症後7日後以内に洞調律に戻るものを発作性心房細動、7日を超えて持続するものを持続性心房細動、1年以上持続する長期持続性心房細動、電気的もしくは薬理学的に除細動不能のものを永続性心房細動と定義する。
  1. なお、心房細動の急性対応の治療、アップストリーム治療、器質的心疾患を有する場合の治療、慢性心房細動の心拍数コントロールについては 心房細動 の各項目を参照してほしい。
 
診断: >詳細情報 
  1. 心房細動は、心電図でf波と不規則なRR間隔が認められることで診断される。発作性心房細動は、12誘導心電図の短い記録で捉えることは難しい場合も多く、ホルター心電図(可能ならば携帯心電図も)を考慮すべきである。
  1. 有症状である場合は、ホルター心電図で心房細動の出現時と症状出現時が一致するか確認する。
  1. 発作性心房細動診断アルゴリズム:アルゴリズム
 
疾患の除外: >詳細情報 
  1. 発作性心房細動の除外判断はしばしば困難である。したがって、患者が症状を訴える場合は、ホルター心電図やイベントレコーダーなどの長期間記録型の装置や携帯型心電計による評価が役立つ。それらの評価で有症状時に心房細動を認めない場合は、いったん「心房細動の可能性は低い」という除外判断をする。
 
原因の評価: >詳細情報 
  1. 心房細動に、関連する病態・背景疾患として、甲状腺機能亢進症、高血圧(特に心拡大合併例)、弁膜症、洞不全症候群、WPW症候群、心不全、心筋症、などが挙げられている。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 発作性心房細動から、平均2年間の経過観察で10%程度が持続性心房細動に移行するとの報告がある。
 
治療: >詳細情報 
  1. ポイント:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 有症状である場合は、ホルター心電図で心房細動の出現時と症状出現時が一致するか確認する。
  1. 症状の有無によって治療方針が異なることがある。
○ 1)2)にて発作時の心電図を確認する。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

発作性心房細動診断アルゴリズム
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著者校正/監修レビュー済
2017/11/30


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