子宮頸がん検診、HPV検査

著者: 黒川哲司 福井大学 医学部産科婦人科

監修: 青木大輔 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

著者校正/監修レビュー済:2019/01/29

概要・推奨  

子宮頸がん検診:
  1. 適応: >詳細情報 
  1. わが国の行政検診では20歳以上の女性を対象に行われる。年齢の上限はない。
  1. 検査の種類とその選択方法: >詳細情報 
  1. 行政検診は細胞診で行われている。
  1. 世界的には、HPV検査を含む検診方法が行われている。
  1. 細胞診には、直接塗抹法と液状検体法がある。いずれも、子宮頸がん死亡率減少効果を示す相応な証拠がある。
  1. HPV検査を含む方法には、HPV検査単独・HPV検査と細胞診の同時併用・HPV検査陽性者への細胞診トリアージ法の3つがある。
  1. 現在は3つのいずれにも子宮頸がん浸潤がん罹患率減少効果に差がない。
  1. 結果の解釈とその説明: >詳細情報 
  1. 細胞診結果は、ベセスダシステム2014に準拠した様式で報告される(<図表>)。簡単に記載すると以下のようになる。
  1. NILM (negative for intraepithelial lesion or malignancy):
  1. 上皮細胞に癌やHPVと関連する異常が認められない場合に報告される。
  1. LSIL (low-grade squamous intraepithelial lesion):
  1. HPV感染やCIN 1 (cervical intraepithelial neoplasia grade 1) を疑う所見
  1. HSIL (high-grade squamous intraepithelial lesion):
  1. CIN 2/3 (cervical intraepithelial neoplasia grade 2 or 3)を疑う所見
  1. ASC-US (atypical squamous cells of undetermined significance):
  1. LSILを疑うが、確定できない細胞所見
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ASC-USのフォローアップ例
  1. ASC-USにはハイリスクHPV検査を行うことが推奨される。ハイリスクHPV陽性の場合には、ただちにコルポスコピー・生検を行う。
○ 1)により評価を行い、結果が陽性の場合は2)を行う。結果が陰性の場合は、12カ月後に細胞診を再検する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂ポイント:
  1. 産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2017
に基づき改訂を行った。


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