子宮内膜症 :トップ    
監修: 杉野法広 山口大学 産科婦人科学
北脇 城 京都府立医科大学 産婦人科

概要

疾患のポイント:
  1. 子宮内膜症とは、子宮内膜またはその類似組織が子宮以外の部位で増殖、発育し、機能する疾患である。
  1. 月経痛が88%に、月経時以外の下腹部痛・腰痛は46%、性交時痛・排便痛は30%に認められる。不妊は30~60%に認められる。
 
診断: >詳細情報 
  1. 自覚症状、内診所見、画像診断(経腟超音波断層法やMRI)、血清CA125値などを総合的に判断して、子宮内膜症を疑うものを「臨床子宮内膜症」とする。なお、子宮内膜症の確定診断は腹腔鏡検査によって直視的に行うことが原則である。 エビデンス 
  1. 内診および経腟超音波断層法やMRIなどの画像診断によって子宮腺筋症、子宮筋腫、卵巣腫瘍、骨盤内炎症、妊娠を除外した女性の中で、血清CA125値が30U/mL以上であれば、子宮内膜症の陽性的中率は93%であり、20U/mL未満の場合には陰性的中率78%である。
  1. MRIにおいて子宮内膜症性卵巣嚢胞は、T1強調画像、T2強調画像ともに高信号を示す。特徴的な所見として、T1強調画像で均一な高信号を示すにもかかわらず、T2強調画像で"shading"と呼ばれる低信号の部分が認められることがある。
  1. 経腟超音波断層法による子宮内膜症性卵巣嚢胞の診断:<図表>
  1. 経腟超音波断層法による骨盤内癒着の診断法:<図表>
  1. MRIによる子宮内膜症性卵巣嚢胞診断:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 直径4cm未満の場合には悪性の可能性は少なく、10cm以上であれば悪性転化のリスクが高くなる。  エビデンス 
 
治療: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

子宮内膜症の診断とフォローアップ
  1. 感度、特異度ともに必ずしも高くはないが、治療効果や再発を検出するためにも必須の評価である。
○  子宮内膜症を疑う場合、他のルーチン検査に追加し、下記の検査を追加する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

子宮内膜症の診療方針
子宮内膜症不妊患者の治療方針
経腟超音波断層法による子宮内膜症性卵巣嚢胞の診断
経腟超音波断層法による骨盤内癒着の診断法
MRIによる子宮内膜症性卵巣嚢胞診断
産婦人科診療ガイドライン:婦人科外来編2017
子宮内膜症の病変
子宮内膜症
著者校正/監修レビュー済
2018/07/04

改訂のポイント:
  1. 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2017
に基づき改訂を行った。


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