急性中耳炎

著者: 上出洋介 かみで耳鼻咽喉科クリニック

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2018/04/02

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 急性中耳炎とは、急性に発症した中耳の感染症である。症状として耳痛、発熱、耳漏を伴うことがある。原因は、ウイルス性、細菌性あるいは両者の混合感染である。欧米の報告では生後1歳までに62%、生後3歳までに83%が少なくとも1回は罹患する。そのほかに1歳までに75%の小児が罹患するという報告がある。
  1. 耳介周囲の強い発赤、耳介の聳立がみられたときは、乳様突起炎を発症していると考えるべきで、ただちにCT画像による評価と手術治療の必要性について考慮する。

診断: >詳細情報 
  1. 鼓膜内視鏡や手術用顕微鏡を用いて鼓膜所見(発赤、貯留液、膨隆、耳漏など)で診断する。
  1. 急性期は鼓膜の強い発赤や黄色貯留液がみられ、さらに悪化すると膨隆した鼓膜でツチ骨短突起が確認できなくなる。
  1. さらに増悪した場合に鼓膜は穿孔し耳漏がみられる。
  1. 単純急性中耳炎の鼓膜病態変化(OMNIcycle):<図表>
  1. 種々の鼓所見病期分類:<図表>
  1. 急性中耳炎:<図表>

重症度の評価: >詳細情報 
  1. 重症度スコアは年齢、臨床症状、鼓膜所見からガイドラインに基づきスコア化する。 >詳細情報 
  1. 急性中耳炎診療スコアシート:<図表>
  1. 通常、単純急性中耳炎は発症後3週間から4週間以内で治癒する (臨床症状と中耳貯留液が消失することが治癒である))。
  1. 長期予後としては、年間の経過では83%が3回以下の発症で、そのうち41%は再発しておらず、17%が反復性中耳炎となった。

治療: …
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時検査例
  1. できれば抗菌薬投与以前に、少なくとも鼻咽腔ぬぐい液の細菌学的検査を行う。
  1. 鼓膜切開の適応であれば切開後に中耳貯留液の細菌学的検査を行う。
○ 下記の検査を追加する。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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