いびき :トップ    
監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院
佐藤公則 久留米大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

概要

症状のポイント:
  1. いびきとは、上気道内腔の狭い部分を気流が通過すると気道壁に振動が生じる音のことである。
緊急対応: >詳細情報 
  1. いびきを主訴とする疾患で通常緊急対応が必要なものは少ない。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 通常原疾患の治療を行う。
  1. 単純性いびき症では治療の必要性は少ないが、いびきの改善を患者が希望する場合は、上気道の形態に応じて、減量、側臥位・頸部伸展位による就寝、口腔内装置治療、咽頭拡大術(口蓋扁桃摘出術など)、鼻腔通気度の改善(保存的、手術的治療)などを組み合わせて行う。
  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)療法、口腔内装置治療、咽頭拡大手術(口蓋扁桃摘出術など)を病態に応じて行い、これに減量、鼻腔通気度の改善(保存的、手術的治療)、就寝時体位の工夫などを組み合わせて行う。
  1. いびき症に対する口腔内装置治療(44歳、女性):<図表>
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、他の睡眠障害を来す疾患(周期性四肢運動障害[PLMS]など)の合併が疑われる場合は、終夜睡眠ポリグラフ検査が行える専門医に紹介する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 )
  1. いびきの診療では、治療の必要が少ない単純性いびき症なのか、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの治療を要する疾患なのかを鑑別することが重要である。
  1. 診察では、まず上気道の形態を診察することで、いびきの原因の検査を行う。次に閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの疾患があるのかないのか、あるのであれば治療が必要なのかを診断するために検査(パルスオキシメータによる夜間モニタリング検査、簡易睡眠検査などによるスクリーニング検査、終夜睡眠ポリグラフ検査)を行う。
  1. 特殊ないびき(甲状腺機能低下症、末端肥大症、多系統萎縮症[Shy-Drager症候群]、まれに上気道の腫瘍性病変)を鑑別する必要がある。
  1. 頻度の高い疾患: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

上気道形態の評価例
  1. いびきの原因となる上気道形態を評価する
○ 上気道の視診に追加して病態に合わせ1)、2)、3)、4)を適宜行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

睡眠呼吸障害(Sleep Disordered Breathing: SDB)診断のアルゴリズム
睡眠呼吸障害(Sleep Disordered Breathing: SDB)診療のアルゴリズム
エプワース眠気尺度(Epworth Sleepiness Scale)
診断基準(成人の閉塞性睡眠時無呼吸)
診断基準(小児の閉塞性睡眠時無呼吸)
肥満指数(BMI: Body Mass Index)
軟口蓋低位の評価
口蓋扁桃肥大の評価
口峡部の評価
いびき症・閉塞性睡眠時無呼吸症候群の上気道内視鏡検査の手順
著者校正/監修レビュー済
2016/06/10


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