在宅患者の口腔ケア :トップ    
監修: 近津大地 東京医科大学
根岸明秀 国立病院機構横浜医療センター 歯科口腔外科

概要

ポイント:
  1. 在宅医療の対象者は、主として要介護高齢者である。原疾患は、脳梗塞、認知症、整形外科的疾患、癌終末期など多彩であり、多くは寝たきりである。
  1. それらの対象者は、摂食・嚥下機能障害を有することが多く、また免疫能の低下した易感染性であることが多い。そのため、誤嚥性肺炎の発症リスクは高い。2011年には、肺炎が死亡原因の第3位となり、高齢者における誤嚥性肺炎の予防が重要となる。
  1. 口腔ケアは、単なる口のなかの清掃だけでなく、喫食(摂食)できる口腔機能の回復や誤嚥性肺炎の予防などの全身に与える影響を考慮した管理である。口腔ケアにより誤嚥性肺炎を半減させるというエビデンスがある。
  1. 口腔ケアは、含嗽、歯のケア、口腔粘膜のケア、保湿、義歯のケアを包括的に実施する。
  1. 口腔ケアを実施する際は、対象者の嚥下機能障害を考慮した体位、的確な吸引を考慮する。
  1. 口腔粘膜の機械的清掃手順:<図表>
 
在宅患者の病態: >詳細情報 
  1. 原疾患は、脳梗塞、認知症、整形外科的疾患、癌終末期などさまざまであるが、寝たきりの要介護高齢者が多い。そのため、運動、知覚機能の低下を認め、摂食・嚥下機能障害( 解説 )を有し、易感染性である可能性が高いことから、誤嚥を起こしやすく、誤嚥性肺炎( 解説 )のリスクが高い。
  1. 摂食・嚥下機能障害の症状と先行期、準備期、咽頭期、食道期のそれぞれの期の原因 解説 

口腔ケア: >詳細情報 
  1. 口腔ケアは「口腔の疾病予防、健康の保持増進、リハビリテーションによりQOLの向上をめざした科学であり技術である」と定義されている。
  1. 口腔ケアは、歯・粘膜・義歯などの清掃を行う「器質的口腔ケア」と、口腔機能の維持・増進を目的とする「機能的口腔ケア」に…

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

口腔粘膜の機械的清掃手順
ベッドサイドでの口腔ケア
著者校正/監修レビュー済
2016/04/01