肩関節の痛みと運動障害

著者: 玉井和哉 東都文京病院整形外科

監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター

著者校正/監修レビュー済:2020/04/03

概要・推奨  

  1. 腱板断裂の臨床診断肩の痛みを訴える患者で、①棘上筋の筋力低下②外旋筋の筋力低下③インピンジメント徴候――の3つがそろっていれば、98%の確率で腱板断裂と診断できる(推奨度2)
  1. インピンジメント徴候患者の肩甲骨を押さえながら、内旋位にした上肢を他動的に屈曲する。強制的に腱板と肩峰下面のインピンジメント(衝突)を起こす手技である。このとき肩の前外側に痛みが生じれば陽性とする(推奨度2)
  1. 棘上筋の筋力評価肩甲骨面で約90º外転した位置で母指が下方を向くようにし、前腕遠位部を押し下げて筋力に左右差があれば陽性とする。supraspinatus test、empty can testなどと呼ばれる(推奨度2)
  1. 棘下筋の筋力評価1つの方法はexternal rotation lag signの有無をみることである。すなわち上肢下垂位で他動的に外旋位をとらせ、その位置を保持するように指示する。内旋位に戻ってしまう場合を陽性とする(推奨度2)
  1. 肩甲下筋の筋力評価2つの方法がよく用いられる(推奨度2)
  1. lift-off test(a,b):腰に当てた手を(a)、身体の後方に向けて浮かせるよう指示する。通常は可能である(b)が、内旋力が低下していると手を浮かすことができない(写真<図表>
  1. belly press test:手掌で腹部を押すように指示する。通常は肘を体側に置いた位置で可能であるが、内旋力が低下していると肩の伸展で代償する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(細部の変更のみ)。


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