肩腱板断裂 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
菅谷啓之 船橋整形外科病院 スポーツ医学・関節センター

概要

疾患のポイント:
  1. 腱板断裂は腱板の退行変性を基盤として主に50歳以上の中高年に好発し、多くは外傷を契機として発症し、肩の痛みや脱力を主訴とすることが多い。ただし、高齢者では外傷の既往をまったく自覚していないことも少なくない。
  1. 腱板断裂は多くが上方の棘上筋腱および棘下筋腱に起こり、3割程度に前方の肩甲下筋腱の損傷を合併する。

診断: >詳細情報 
  1. 中高年者が肩痛を主訴に外来を訪れた場合にまず想定すべき疾患がこの腱板断裂で、このような中高年者の3人に1人ぐらいの頻度である。
  1. 肩腱板断裂の診断と治療のアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 関節可動域制限の有無と程度、painful arc、インピンジメント徴候、drop arm sign、外旋筋力、肩甲下筋筋力などをみる。
  1. 肩峰下インピンジメント徴候:<図表>
  1. Drop Arm Test:<図表>
  1. 肩甲下筋腱の筋力テスト:<図表>
  1. 単純X線写真にて、石灰沈着症を否定し、同時に上腕骨頭肩峰間距離の狭小化や変形性関節症性変化の評価をする
  1. 超音波検査や高qualityのMRIで、腱板断裂を確認する。また、大きな断裂や経過の長い症例では正面像で上腕骨頭肩峰間距離の狭小化や変形性関節症性変化(cuff tear arthropathy)、またMRIでの筋萎縮が著明となる。
  1. Cuff Tear Arthropathy:<図表>
  1. 腱板小断裂のMRIと関節鏡視所見:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査例
  1. 関節可動域制限の有無と程度、painful arc、インピンジメント徴候、drop arm sign、外旋筋力、肩甲下筋筋力などをみる。
  1. 単純X線写真:石灰沈着症を否定、上腕骨頭肩峰間距離の狭小化や変形性関節症性変化確認する。
  1. 超音波検査や高qualityのMRI:腱板断裂を確認する。
  1. 関連画像:
  1. 肩峰下インピンジメント徴候<図表>
  1. Drop Arm Test<図表>
  1. 肩甲下筋腱の筋力テスト<図表>
  1. Cuff Tear Arthropathy<図表>
  1. 腱板小断裂のMRIと関節鏡視所見<図表>
  1. 腱板大断裂のMRIと関節鏡視所見<図表>
○ 1)の検査を行い石灰沈着などを否定する。必要に応じて2)3)4)の検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

肩腱板断裂の診断と治療のアルゴリズム
肩峰下インピンジメント徴候
Drop Arm Test
肩甲下筋腱の筋力テスト
Cuff Tear Arthropathy
石灰沈着性腱板炎
肩関節への注射
陳旧性の腱板広範囲断裂
腱板小断裂のMRIと関節鏡視所見
腱板大断裂のMRIと関節鏡視所見
著者校正/監修レビュー済
2017/01/20