Monteggia脱臼骨折 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
西浦康正 筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育センター

概要

疾患のポイント:
  1. Monteggia脱臼骨折とは、橈骨頭脱臼を伴う尺骨骨折である。
  1. 小児に多く、一般に、尺骨の単独骨折と診断され、橈骨頭脱臼が見逃されやすい。尺骨骨幹部・肘頭骨折があるときは、本外傷を常に念頭に置く必要がある。
  1. 小児ではBadoの分類Ⅰ型が最も多く(約60~70%)、次にⅢ型(約15~25%)で、Ⅱ型(約5%)とⅣ型(約1%)はまれである。
 
診断: >詳細情報 
  1. 尺骨骨折が明らかな場合は、肘関節の単純X線撮影を正確な肢位で撮影することが必須である。橈骨頭と上腕骨小頭の中心同士が対向しているか注意して読影する。
  1. 肘関節屈伸時における橈骨頭と上腕骨小頭の関係:<図表>
  1. 前腕側面像:<図表>
  1. 単純X線側面像(受傷時):<図表>
 
分類: >詳細情報 
  1. 骨折型の分類として、Badoの分類がよく用いられている。
  1. Badoの分類:<図表>
 
治療: >詳細情報 
  1. 小児で、橈骨頭の徒手整復が可能な場合、保存療法が適応となる。橈骨頭の徒手整復の方法は、その脱臼方向にBadoの分類に従って決定する。
  1. 成人では尺骨骨折の骨癒合に時間がかかるため、尺骨に内固定を行う必要があり、保存療法の適応はなく、手術を行う。尺骨の整復位を確実に保持するという点から、強固なプレート固定を行うのがよい。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 尺骨骨折が明らかな場合は、肘関節の単純X線撮影を正確な肢位で撮影することが必須である。橈骨頭と上腕骨小頭の中心同士が対向しているかに注意して読影する。<図表>

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

Monteggia脱臼骨折 治療のアルゴリズム(小児)
Monteggia脱臼骨折 治療のアルゴリズム(成人)
Badoの分類
肘関節屈伸時における橈骨頭と上腕骨小頭の関係
前腕側面像
単純X線側面像
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22